Chromebookに向く人、向かない人

Chromebookが存在感を増している昨今ですが、どんな道具も使い方次第ということで、どのような人がChromebookの恩恵を受けやすいのか、また購入したときの満足度が高くなるのかというテーマについて話したいと思います。

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Chromebookの恩恵が少ない人

既にハイエンドノートPC(ウルトラブック、サーフェスやMacBook)を持っていて、現在特に買い替える予定がない人は、新たにChromebookを買う恩恵はあまりないと思います。ということで、薄くて軽くて、バッテリーが長持ちして、高い処理能力を備えたハイエンドノートPCを既にお持ちの方には、特に薦める理由はありません。

そういった方々はこの時点でブラウザをそっ閉じして下さい。

Chromebookの恩恵にあずかれる人

ではどんな人ならChromebookを買って良かったと思うか、で言えば

①デスクトップPC or 重いノートPCを据え置きで使っており、モバイル用途のノートPCの購入を検討している方
②家族で1台のPCを共有していて、自分専用のPCが欲しいという方
③高校生までの方

ということになると思います。

①据え置きPCがあり、モバイルPCがない場合

私の場合、デカい15.6インチ型ノートPC(重さ約3.2kg)を所有していました。デカいノートPCに、外部ディスプレイやキーボード、マウス、プリンターを接続し、バッテリーの寿命を維持するためバッテリーを外した状態使用していたのですが、好きな場所で使いたい時に、いちいちコネクターを全部外してバッテリーを取り付けるのがすこぶる面倒。重さも3キロ以上あるので、外出時にPCを持って行かなくてはならないときは、心底ウンザリしたものです。今はデスクトップPCを所有しています。

型落ちのノートPCやデスクトップPCのみ持っている方なら、モバイル用途も含めたサブ機としてChromebookは最適な選択となりそうです。サブ機なら安いWindowsノートPCという選択肢もありますが、低スペックのWindows機はやはり動きにモッサリ感が出る可能性が高いです。ネットブックの悪夢の再来となりそう。ブラウジングに限りますが、ハードスペックが似たり寄ったりならば、Chrome OSはWindowsと比べて快適に動作します。

また、現在PC自体がなく、デスクトップPCかラップトップかで迷っている方は、デスクトップPCとChromebookの組み合わせもありだと思います。やはりデスクトップPCは、ノートPCにない良さ(特に性能面)があります。デスクトップPCがあればサブ機にパワーは必要ではありません。出先でのちょいとした作業や動画視聴程度ならChromebookで十分です。むしろ、起動・終了が速く、バッテリーが長持ちするChromebookは出先でその本領を発揮。ということで、モバイル用途はChromebookで十分事足りるということになります。

また、Chromebookはセキュリティ面の恩恵も高い。そもそもプログラムがインストールできないので、ウイルスに感染するリスクはほぼ0。セキュリティソフトのインストールも不要です(できませんが)。
紛失してもログインにGoogleパスワードが必要で、中にはデータが入っていない(ローカルにもデータを入れられますが、Chromebookでは、データは基本的にクラウドに保存します)ので、情報漏洩リスクも少ないです。

②家族で1台のPCを共有していて、自分専用のPCが欲しいという方

Cは一家に一台ではなく一人一台の時代。ホームビデオの編集などは家族共用のPCを使い、個人用に安価なChromebookを使えば盤石の体制となります。逆に考えて、自宅で仕事をしていて書斎にPCがあり、家族用のPCがなく不満が出ているときなど、Chromebookが活躍しそうです。

③高校生までの方
高校生くらいまでだとChromebookで十分でしょう。メールやブラウジングに加え、Google DocsやSheetなど、オフィス系ソフトも使えるうえ、フリップタイプのものにすれば、エンターテインメント用としての使い方も。YoutubeやLineも出来ますし。ペアレントガード機能もあるので、安心して与えることが出来ます。

Webのプラットフォームを使えばプログラミングの学習も可能です。今後、プログラミングが必修になるので、早いうちに環境を整えておくのもいいでしょう。ハイエンドモデル1つあれば十分、という意見もあると思いますが、子供が複数いるとなかなかそうもいきません。

子供にタブレットを買うくらいなら、フリップタイプのChromebookにしておいた方が教育上よさそうです。子供は学習力に優れているので、少なくともブラインドタッチくらいは学んでくれるでしょう。

追記:小学生の息子にフリップタイプのChromebook(ASUS 101PA)を買い与えました。バッテリー持ちが気に入って、iPadには見向きもしなくなりました。

小学生にPCなんて、と思う人もいるかと思いますが、アメリカの学校では小学校3年生以上の子供全員にChromebookを支給するところも増えてきています。というか、この需要が米Chromebookの市場を牽引する最も大きな要素です。アメリカの教育は州や郡で全く仕組みが違うので、全部という訳ではないのですが、この流れはますます加速しています。

アメリカでは既にChromebookがAppleのMacシリーズを出荷台数ベースで上回り、後発(Chromebookは2011年誕生)ながら学校市場向けでは出荷台数ベースで5割超と、Microsoft、Appleに対して圧倒的なシェア差をつけています(Windows機2割、iPadを含むApple製品1割、その他といった感じ)、その他はサーバー関連製品などと思われます)。まさに圧勝。かつて教育用にタブレット(=iPad)を支給していた学校も、続々とChromebookに切り替えています。アメリカ人たるもの、やはりキーボードは必須。

ちなみに、私はアメリカの高校に留学した経験(1999年)がありますが、高校生の授業でワード、エクセル、パワーポイント、アクセスの使い方くらいは、一通り学びます。超ド田舎の公立高校(お世辞にも教育レベルが高いとは言えない)でそうだったので、アメリカではそれくらい普通なのでしょう。アメリカ人にとって、エクセルの使い方を知らない社会人とか考えられないと思います。17年前くらいの経験ですが、ブラインドタッチが出来ないのもクラスで私1人でした。クラスメートたちがエクセルの使い方など学ぶ中、私はひとり、教室の隅っこでタイピングソフトを使ってタイピングを学ぶのでした。今思い出しましたが、レポートなどの宿題はフロッピーで提出していた時代です。

総括

東南アジアでは中国メーカーの、機能を最小限に抑えた低価格の家電が売れていて、高機能を備えていて価格も割高の日本製家電が苦戦しているという話を聞いたことがありますが、現在のPC市場はまさにそんな様相を呈しています。

機能がシンプルで低価格なChromebookと、ごく一部のユーザーしか使わない(存在自体知らない)機能まで完備したWindows。

Chromebook登場以前は、私のような一般的PCユーザーにとって、ほとんどWindows以外の選択肢が無かったわけですが、Windowsがほとんどのユーザーにとってオーバースペックだったという事実がChromebookの爆売れによって露見したカタチに。結局のところ、多くの人にとって、ブラウジング、メール、Youtube、軽い事務処理が出来れば、それで十分。そういった方にはChromebookに向いていると言えそうです。

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