Chromebookに向く人 向かない人

2016-05-25

Chromebookが存在感を増している昨今ですがどんな道具も使い方次第ということでどのような人がChromebookの恩恵を受けやすいのか、また購入したときの満足度が高くなるのかというテーマについて話したいと思います。

Chromebookの恩恵が少ない人

既にハイエンドノートPC(ウルトラブックやMacBook)を持っていて現在特に買い替える予定がない人は新たにChromebookを買う恩恵はあまりないと思います。

ということで薄くて軽くてバッテリーが長持ちして高い処理能力を備えたハイエンドノートPCを既にお持ちの方には特に薦める理由はありません。そういった方々はこの時点でブラウザをそっ閉じして下さい。

Chromebookの恩恵にあずかれる人

ではどんな人ならChromebookを買って良かったと思うかで言えば

  1. デスクトップPC or 重いノートPCを据え置きで使っておりモバイル用途のノートPCの購入を検討している方
  2. 家族で1台のPCを共有しており自分専用のPCが欲しいという方
  3. 高校生までの方

ということになると思います。

①モバイルPCがない場合

Chromebookを購入する前は唯一所有していたデカい15.6インチ型ノートPC(重さ約3.2kg)に外部ディスプレイやキーボード、マウス、プリンターを接続し(バッテリーの寿命を維持するため)バッテリーを外した状態使用していたのですが、好きな場所で使いたい時にいちいちコネクターを全部外してバッテリーを取り付けるのがすこぶる面倒。

重さも3キロ以上あるので外出時にPCを持って行かなくてはならないときは心底ウンザリしたものです。

そんなかつての私のように型落ちのノートPCやデスクトップPCのみ持っている方ならモバイル用途も含めたサブ機としてChromebookは最適な選択になると思います。

サブ機なら安いWindowsノートPCという選択肢もありますが、低スペックのWindows機は動きにモッサリ感が出る可能性が高いです。

ネットブックの悪夢の再来となりそう。

ブラウジングに限りますがハードスペックが似たり寄ったりならば、原理的にChrome OSはWindowsと比べて快適に動作します。

また現在PC自体がなくデスクトップPCかラップトップかで迷っている方はデスクトップPCとChromebookの組み合わせもありだと思います。やはりデスクトップPCはノートPCにない良さ(特に性能面)があります。デスクトップPCがあればサブ機にパワーは必要ではありません。出先でのちょいとした作業や動画視聴程度ならChromebookで十分です。むしろ起動・終了が速くバッテリーが長持ちするChromebookは出先でその本領を発揮。ということでモバイル用途はChromebookで十分事足りるということになります。

また、Chromebookはセキュリティ面の恩恵も高い。そもそもプログラムがインストールできないのでウイルスに感染するリスクはほぼ0。セキュリティソフトのインストールも不要です(できませんが)。というわけでChromebookの運用ならランニングコストはゼロです。

万が一紛失してもログインにGoogleパスワードが必要で中にはデータが入っていない(ローカルにもデータを入れられますがChromebookではデータは基本的にクラウドに保存する)ので情報漏洩リスクも少ないです。

②家族で1台のPCを共有していて自分専用のPCが欲しいという方

パソコンは一家に一台ではなく一人一台の時代。

ホームビデオの編集などは家族共用のPCを使い個人用に安価なChromebookを使えば盤石の体制となります。逆に考えて自宅で仕事をしていて書斎にPCがあり家族用のPCがなく不満が出ているときなどChromebookが活躍しそうです。

③高校生までの方

高校生くらいまでだとChromebookで十分でしょう。メールやブラウジングに加えGoogle DocsやSheetなどオフィス系ソフトも使えるうえフリップタイプのものにすればエンターテインメント用としての使い方も。YoutubeやLineも出来ますし。ペアレントガード機能もあるので、安心して与えることが出来ます。

Webのプラットフォームを使えばプログラミングの学習も可能です。今後プログラミングが必修になるので早いうちに環境を整えておくのもいいでしょう。ハイエンドモデル1つあれば十分という意見もあると思いますが子供が複数いるとなかなかそうもいきません。

子供にタブレットを買うくらいならフリップタイプのChromebookにしておいた方が教育上よさそうです。子供は学習力に優れているので少なくともブラインドタッチくらいは学んでくれるでしょう。

追記:小学生の息子にフリップタイプのChromebook(ASUS 101PA)を買い与えました。バッテリー持ちが気に入ってiPadには見向きもしなくなりました。

小学生にPCなんてと思う人もいるかと思いますがアメリカの学校では小学校3年生以上の子供全員にChromebookを支給するところも増えてきています。というかこの需要が米Chromebookの市場を牽引する最も大きな要素です。アメリカの教育は州や郡で全く仕組みが違うので全部という訳ではないのですがこの流れはますます加速しています。

アメリカでは既にChromebookがAppleのMacシリーズを出荷台数ベースで上回り後発(Chromebookは2011年誕生)ながら学校市場向けでは出荷台数ベースで5割超とMicrosoft、Appleに対して圧倒的なシェア差をつけています(Windows機2割、iPadを含むApple製品1割、その他といった感じでその他はサーバー関連製品などと思われます)。

まさに圧勝。

かつて教育用にタブレット(=iPad)を支給していた学校もコスト面でのアドバンテージと管理の容易さから続々とChromebookに切り替えています。アメリカ人たるものキーボードは必須。

ちなみに私はアメリカの高校に留学した経験(1999年)がありますが高校生の授業でワード、エクセル、パワーポイント、アクセスの使い方くらいは一通り学びます。超ド田舎の公立高校(お世辞にも教育レベルが高いとは言えない)でそうだったのでアメリカではそれくらい普通なのでしょう。アメリカ人にとってエクセルの使い方を知らない社会人とか考えられないと思います。17年前くらいの経験ですがブラインドタッチが出来ないのもクラスで私1人でした。クラスメートたちがエクセルの使い方など学ぶ中、私はひとり教室の隅っこでタイピングソフトを使ってタイピングを学ぶのでした。今思い出しましたがレポートなどの宿題はフロッピーで提出していた時代です。

総括

東南アジアでは中国メーカーの機能を最小限に抑えた低価格の家電が売れていて高機能を備えていて価格も割高の日本製家電が苦戦しているという話を聞いたことがありますが、現在のPC市場はまさにそんな様相を呈しています。

機能がシンプルで低価格なChromebookと、かぎられた一部のユーザーしか使わない(存在自体知らない)機能まで完備したWindows。

Chromebook登場以前は私のような一般的PCユーザーにとってほとんどWindows以外の選択肢が無かったわけですが、Windowsがほとんどのユーザーにとってオーバースペックだったという事実がChromebookの爆売れによって露見したカタチに。結局のところ多くの人にとってブラウジングやメール、Youtube視聴に軽い事務処理が出来ればそれで十分。そういった方にはChromebookに向いていると言えそうです。

「多くの人がChromebookでできないことは、単純にする必要がないと気づいた」と誰かが言ってましたがその通りだと思います。

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ともぞう

つくば在住のアラフォー会社員。ほかに『初心者による初心者の為のウイスキーの話など。』や『OLD ROOKIE』を書いてます。

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