絶好調のLenovoがChromebook C340、S340シリーズを発表
ヒット作に恵まれずChromebookメーカーの中でも下位に甘んじている印象のあったLenovoですが、Lenovo Chromebook C330が爆売れしたのを機に存在感を高めています。そんななか、Lenovoが新シリーズとなるChromebook C340-11、C340-15、S340-14の3モデルを発表しました。
今回発表されたLenovo Chromebook S340の前身モデルであるLenovo Chromebook S330は今年初めて登場したばかりなので、かなり速いペースでのモデルチェンジとなります。御託はこれくらいにして、見ていきたいと思います。
新しいLenovo Chromebook 3モデル
型番が少しややこしいですが、フリップタイプの11.6インチモデルと15.6インチモデルではC340、クラムシェル型の14インチモデルではS340となっています。Cはコンバーティブルの頭文字、Sはクラムシェルなのですが、これも頭文字がCなのでシェルのSを取ってこのような型番になっていると思います。
今回は珍しくサイズ違いのが同時発表。なおかつ、それぞれのサイズでスペック違いのバリエーションが存在し、カラーバリエーションまで追加。盤石の構えで一気にシェアをとろうという狙いが、ありありとみて取れます。
バージョンによる違いは表にするとこんな感じです(スマホの方は横向きにしてみて頂きたい)。
Lenovo Chromebook | C340-11 | S340-14 | C340-15 |
ディスプレイサイズ | 11.6インチ | 14インチ | 15.6インチ |
解像度 | 1366×768 | 1366×768/1920×1080 | 1920×1080 |
タッチ対応 | ○ | オプション | ○ |
CPU | Intel Celeron N4000 | Intel Core i3-8130U/Pentium Gold 4417U | |
GPU | Intel UHD Graphics 600 | Intel UHD Graphics 610/620 | |
RAM | 4GB(LPDDR4-2400) | ||
ストレージ | 32/64GB | 32/64/128GB | |
I/O | 2x USB-A 3.1、2x USB-C、MicroSDカード | ||
重量 | 約1.2kg | 約1.4kg | 約1.98kg |
サイズ | 290×207.8×17.8mm | 328.9 x 234.35 x 18.8mm | 361.5×248.85×18.95mm |
バッテリー持続時間 | 10時間 | ||
カラーバリエーション | Platinum Grey, Sand Pink | Dark Orchid,Onyx Black | Mineral Grey |
ちょっと情報が錯綜しているのですが、おおむねこんな感じです。各モデルでスペックが違ったり、色が複数用意されていたりして、かなり幅広く攻めてきた感じです。
共通なのはバッテリー持続時間とポート類。USB Type-Cが2つあるのものの、充電に使えるのは1つのみ。RAMはLPDDR4方式で、C330とS330に採用されたLPDDR3から進化。全て以下、現行のモデルと比較しながら見ていこうと思います。
Lenovo Chromebook C340-11
Lenovo Chromebook C340-11は大ヒットモデルLenovo Chromebook C330の後継機版。11.6インチのコンバーティブルでタッチスクリーン対応です。
前モデルとの主な違いはCPUがMediaTeck MT8173CからIntel Celeron N4000にバージョンアップ。MediaTeckの方が4コアでマルチコア性能ではさほど違いはないようですが、シングル性能だとIntel Celeron N4000に分があるといったところ。RAM、ストレージの容量は据え置きです。
自動更新は2022年6月までとまだ現役な感じですが、やはり新学期の9月に合わせて新型を投入してきた形です。
Lenovo Chromebook C340-11はスペック的にそこまで大幅なアップデートとは言えないのですが、カラーバリエーションでPlatinum Grey、Sand Pinkが用意されています。ChromebookでSand Pinkは記憶にないですが、動画を見る限りキレイです。新たな層の開拓に期待したいところです。
気になる価格は$289から。C330の販売時の価格より安めのスタートです。コンバーティブルで$300以下は破格です。
娘のためにLenovoがChromebook C340-11を購入しました。レビューは下記リンクから。日本ではレアモデルのおかげかかなりの反響です。
Lenovo S340-14
Lenovo S340-14は名前通り、Lenovo Chromebook S330の後継機版です。こちらはコンバーティブルではなく14インチのクラムシェル型。解像度は1366 x 768とフルHD(1920×1080)の2つ。タッチスクリーンの対応はオプションとなるようです。
Lenovo Chromebook C330ほどではないですが、アメリカアマゾンのランキングを見る限り、Lenovo Chromebook S330もかなり売れ行きが好調のようです。
スペック的にはLenovo Chromebook C340-11と同じくCPUがMediaTeck MT8173CからIntel Celeron N4000になったくらいで、さほど変わりなく。RAMの方式がLPDDR3からLPDDR4になってますが、どれくらいパフォーマンスに効くかは分かりません。
また本体サイズが若干サイズダウン。幅も20.8mmから18.8mmとなっているようです。重さも約1.5kg(3.3 lbs)から1.4kg(3.09 lb)へと軽量化。価格は$249からとかなり安めです。
Lenovo C340-15
Lenovo Chromebook C340-15はプレミアムモデルYoga Chromebook C630の下のラインという位置づけになっていますが、こちらもプレミアムモデルといって差し支えないスペックです。
Yoga Chromebook C630はCore i5 8250Uを搭載していますが、Lenovo Chromebook C340-15はPentium Gold 4417U (2.3GHz) とIntel Core i3-8130Uの2種類を用意。Lenovo C340-15もストレージ32/64/128GBを用意していますが、RAMは4GB。Yoga Chromebook C630はRAMが8GB(DDR4)、ストレージが128GBなので、ちゃんと住み分けができるようです。
価格もYoga Chromebook C630の$599により下になるでしょう。$400くらいになるのでしょうか。
追記:Lenovo C340-15は$429~となるようです。
カラーバリエーションはMineral Greyのみ。少し気になるのがバックライトキーボードの有無。動画ではついている、とありますが、公式サイトによるアメリカ版にはバックライトなしと記載が。フランス版などではバックライトキーボードがついているようですが・・・ここについては推移を見守りたい。
まとめ
Lenovo Chromebook C330の成功を足掛かりに、一気にラインアップを充実してきた印象のLenovo。このスピード感はすごい。機を見るに敏、この辺りは、やはり海外メーカーという感じがします。
価格や発売日については、また分かり次第まとめたいと思います。これから9月新学期、11月のサンクスギビングから12月のクリスマスへと流れていくので、各社活発になりそうです。
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