2017年の家電見本市CESでSamsung Chromebook Pro and Plus、ASUS Chromebook Flip C302、Acer Chromebook 11 N7の3機種がお目見え
- 2017.01.06
- モデル紹介
ラスベガスで開催された世界最大の家電見本市、CES(Consumer Electronics Show)でChromebook3機種が登場しました。前からリークされまくっていたSamsung Chromebook Pro and Plus、ASUS Chromebook Flip C302、Acer Chromebook 11 N7の3つ。後塵を拝しまくっている感は否めないですがそれぞれについて見ていきます。
Samsung Chromebook Pro and Plus
かねてより噂の合ったSamsung Chromebook Proですが、Proの他にPlusという派生品を発表したようです。
といってもCPUと値段が違うだけで外見などは同じ。
主なスペックですが、ディスプレイは解像度2400×1600、タッチ対応の12.3インチ。
CPUはPlusが ヘキサコアARM、ProがIntel Core M3(Intel HD Graphics 515)。RAMは4GBで重さは約1.08㎏をわずかに切る。フリップタイプでスタイラスペン付属。筆圧感知のスタイラスペン(ペン先0.7mm)は本体に収納できるようになっていて、レーザーポインターとしても使えるようです。
なんといっても最大の特徴はスタイラスペンに対応している点。デモ画像も公開されています。最近Google Keepに手書きモードが追加されたので、ちょいとメモするときに相性はよさそうです。
今まではどちらかというと低価格のChromebookを販売していたSamsungですが、今回はプレミアムモデルといって差し支え無し。
Samsung Chromebook Plusの方はアマゾンでプレオーダー受付中。価格は$449.99。
Samsung Chromebook Proは$499との情報があります。ただ、やはり気になるのがうやむやになっているバッテリー問題。原因も究明されていないので100%安全と言い切れない。今月中に原因に関する調査結果が発表されるようですが、当初隠蔽を図ったりして正直心証は真っ黒です。
ASUS Chromebook Flip C302
ASUS Chromebook Flip C302については既報の通りです。
CPUにSkylake世代のCore M3を搭載し、RAM 4GB、ストレージ 64GBのタッチ対応、12.5インチコンバーティブルモデルで価格は$499と盤石のモデルに仕上がっています。
ところでSamsungのもそうなんですが、12.5インチというのは心惹かれるものがあります。11.6インチではちょっと物足りないが13.3インチは嵩張って重い、ということがあるので(私は11.6インチモデルを愛用)、12.5インチというのは最適解ではないかという気がします。
外見含めよく出来たモデルなので、プレミアムなモデルを探しているならありだと思います。$499というのはChromebookにしては高いかもしれませんが、SkylakeのCore M3搭載ということを考えると十分安いと思います。Chromebookはほぼ全ての処理能力をブラウジングに使っているのでネットを使った作業に限定すれば最速のPCだと言っても過言ではありません。
Acer Chromebook 11 N7
Acer Chromebook 11 N7は記2つとは若干方向性が異なるChromebookで、特徴は高い耐久性。US Military Standard (MIL-STD 810G)に準拠したモデルで、60㎏までの荷重耐性、120cmからの落下耐性、330mlまでの防滴仕様とタフなモデルに仕上がっています。PCを雑に扱うアメリカの教育市場向けモデルですね。素材は滑りにくいラバーを使用しているとのことです。見た目は無難にまとまっている印象です。
価格は$229ですがバッテリー12時間、RAM 4GB、IPS液晶搭載と押さえるべきポイントは抑えているという感じです。ただCPUの方はお察しのCeleron。ポート類は普通(USB3.1×2、HDMI,SDスロット)で教育市場を強く意識したモデルになっています。
まとめ
今回気になったのが最後に紹介したAcer Chromebook 11 N7。低価格・低スペックというある意味においてはChromebookらしいモデルです。子どもたちには小学校3年生になった時点でChromebookを与えようかと思っているのですが、そうなるとこういった耐久性のあるモデルが現実的。我が子の使っているiPadなんかはもれなくヒビ割れた状態になっているのですが、雑に扱ってもこのChromebookならそういった問題はなさそうです。
このタイミングで2016年を振り返りますと、Chromebookが爆発的な普及というフェーズを経てすっかり市民権を得、安定期に入った印象があります。Androidアプリの導入も秒読みという段階で、ますます楽しみなのですが、唯一の日系メーカーだった東芝もChromebookから撤退し(まあ元々現地法人がやってたことで日本の東芝とは関係なかったみたいですが)、Chromebook市場において日系メーカーが0というのはなんともお寒い限り。おそらくChromebookは教育市場での導入・運用サポートなどで利益を上げるモデルですが、そうなると語学力・交渉力含め日系メーカーではとても太刀打ち出来ないという印象も否めません。今後も海外メーカーから続々発売されるChromebookの情報を追っていくことになりそうです。
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