タブレットかデタッチャブルか、それが問題だ。デタッチャブルのHP Chromebook x2とタブレット型のASUS Chromebook Tablet CT100を比較
- 2019.06.20
- Chromebook
- ASUS, hp
最近、タブレット型のChromebookが欲しくて調べているうちに、ノーマークだったHP Chromebook x2に、今更ながら心を惹かれだしたので、タブレット型のASUS Chromebook Tablet CT100との比較という形で情報を整理しておきたい。
タブレット型のAsus Chromebook Tablet CT100
タブレット型のChromebookはAcer製、CTL製、ASUS製のものがありますが、この中ではASUS Chromebook Tablet CT100一択。CTL製はそもそも入手困難。Acer製とASUS製は性能が横並びですが、ASUS製はアメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810G)に準拠したテストをクリアしていることが大きいです。
Acer製とASUS製はアメリカアマゾンから日本へ直送してくれるので、入手のハードルも低め。
追記:国内でも販売中
HP Chromebook x2
キーボード着脱式、2-in-1のChromebookは現状HP Chromebook x2とPixel Slateの2つ。Pixel Slateはさすがに予算的に苦しい。やはり送料込みで$500以内のHP Chromebook x2が現実的なラインです。
ASUS Chromebook Tablet CT100とHP Chromebook x2の違い
この2つをタブレットとしてみるか、Chromebookとしてみるかで大分見方が変わってくると思いますので、分けて考えてみたい。
タブレットとしてみた場合
2つをタブレットとしてみた場合、違いはサイズ、値段にほぼ集約。
RAM4GB、ストレージ32GBは共通で、HP Chromebook x2はIntel Core m3-7Y30を積んでいるのに対し、ASUS Chromebook Tablet CT100はARM製OP1。OP1は性能的に少し落ちますが、タブレットの使い道的に(私の場合ほぼ全て電子書籍のみ)なので、さほど問題ではない。
重いゲームなどならどうか、という点ですが、スマホで動かせる程度のものならASUS Chromebook Tablet CT100でも、問題なく動くと思われます。
サイズですが、ASUS Chromebook Tablet CT100は9.7インチ、HP Chromebook x2が12.3インチ。
解像度はそれぞれ2048 x 1536、2400 x 1600ですが、サイズ的にそうなっているだけで、液晶のキレイさという点ではあまり違いがないと予想されます。タブレットに関してはデカいほど良いともならないところが悩ましいところ。そういった意味では12.3インチというのが快適に使えるギリギリの大きさかなという感じがします。
あとタブレットで重要なのが、重さ。iPadでも使い続けると、ちょっとしんどい。家にあるiPadは旧世代で、重量662g。ASUS Chromebook Tablet CT100と同じ大きさのiPad Proで444g。
それに対し、ASUS Chromebook Tablet CT100は568gとやや重め。MIL-STD-810Gに準拠する耐久性の代償といったところですが、許容範囲。
HP Chromebook x2はサイズが大きいだけあり、730g。iPad Pro 12.9インチは2017年モデルで677g、2018年モデルで631g。家でちょこちょこ使う分にはいいですが、通勤などで毎日使うというシチュエーションでは明らかに厳しい。片手で持つのは到底無理そうなので、結局スマホでいいか、となってしまいそうです。まあiPad Pro、ASUS Chromebook Tablet CT100も片手で持つのは現実的ではないと思いますが。そうなると、やはり自宅やカフェなど落ち着いた場所で使う、ということになりますので、そういった使い方をしたい人なら、サイズは完全に好みの問題となりそうです。
Chromebookとしてみた場合
OP1搭載のASUS Chromebook Tablet CT100でも、ブラウジングやメール、オフィス系軽作業など、出先で使う分には性能的には問題とならないと思います。ブラウジングやメールならタブレットスタイルでも、さほどストレスなく使えそうです。
一方、ASUS Chromebook Tablet CT100を据え置き的に使うには、別途無線キーボードやマウス、スタンドが必要なことを考えると、億劫。また、据え置きメインでつかうには少し画面が小さい。あくまでASUS Chromebook Tablet CT100はサブ機、補助としての使い方がメインとなりそうです。これ1つでノートPC用途とタブレット用途を賄うには荷が重い。すべて賄うChromebookを既に持っている人、ほぼほぼタブレットとして使う方で、ノートPCとしての機能はおまけ、という人なら良いかもしれません。
HP Chromebook x2の場合は、据え置き用途でも、クラムシェルChromebookと遜色なく使えると思います。というか、普通のChromebookとしてみた場合においても、HP Chromebook x2はかなり優秀で、プレミアムモデルといって差し支えないでしょう。
重めの作業も、Intel Core m3-7Y30を積んでいるので問題なし。いつも言っていることですが、ChromebookはRAMが4GBあれば十分。4GBのメモリがネックになったことは経験上、ないです。12.3というサイズ感は据え置きでもストレスなく使えると思いますし、解像度2400 x 1600のディスプレイを搭載しつつ$400台というのは、あまりありません。
普段使いにはアイコンが小さくなる、ということもありますが、Chromebookは[Ctrl Shit +]の同時押しで解像度が低く、[Ctrl Shit -]の同時押しで解像度が高くなるので、用途に合わせてキーボードをちょいと操作すればよいだけのこと。
インプットはUSB-Cが2つあるので、充電しながら外部ディスプレイに接続、といったこともこちらなら可能。まあここは他のChromebookと同じですが。ただ、充電もUSB-Cというのは汎用性があって良いです。
後は予算次第。ASUS Chromebook Tablet CT100は$329程度で、あまり変動がありません。競合が少ないので、値段が動かない、ということもありそうです。一方のHP Chromebook x2はやや値段が下降ぎみ。大手量販店BEST BUYなどではセールなどもやっているので、アマゾンでの価格がさらに下がることもなきにしもあらず。ただ、Chromebookは価格が上がることもあるので、なんとも言えず。
まとめ
Chromebookを現在所有しておらず、主に自宅使いメインで、リビングでタブレットとしても使いたい、という方ならHP Chromebook x2は十分候補になると思います。
他方、出先でタブレットとしてガシガシ使いたい、という方ならASUS Chromebook Tablet CT100の方が良いと思われます。まあそうなるとiPadの方がよいかもしれませんが、耐久性のあるASUS Chromebook Tablet CT100は落としてしまうなどの不慮の事態においても安心で、選択肢としてはありというところです。また、カバンからさっと取り出して使うには、やはりこのくらいのサイズが限界。
どちらも長所があるので、どちらがいいとは言い難い。今回文字に起こして向き合ってみて、完全に用途が違うということを再認識。もうしばらく考えたい。
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