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IntelがARMと提携 Chromebook業界への影響は?

2023年4月13日

この記事のポイント

IntelがARMがスマホ向けチップを共同で開発、製造へ

とはいえ、2024年から2025年と先の話

実現してもChromebookへの影響はほぼない

はじめまして、Chromebookを8年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このブログではChromebookについての情報を発信しています。

現在Chromebookに搭載されているチップは大きく2つに分かれています。Intel製チップとARM系のチップです。AMD製のものもありますが、今のところ機種は極めて限定的です。

ARMとは

ARM(アーム)はイギリスに本拠地を置く半導体設計会社で特にモバイルデバイスや組み込みシステムなどの低消費電力の分野において、広く使われているプロセッサの設計を手掛けています。ARMのプロセッサはスマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、家電製品、自動車、産業用機器など、あらゆる種類の製品で利用されています。ARMは現在日本のソフトバンクグループが所有しています。

ARMはあまり聞きなれないかもしれませんが、Chromebookの人気モデル「ASUS Chromebook Detachable CM3」や「Lenovo IdeaPad Duet」などが「MediaTek 8183C」というARM系のチップを採用しています。例えばMediaTek 8183Cの場合、ARMが開発したアーキテクチャ「Cortex-A73」、「Cortex-A53」を採用し、高いパフォーマンスと省電力性を両立させています。ARM系のチップを採用しているChromebookはバッテリ持続時間が15時間を超えることもあり、モバイルユースに適したものになっています。

そんなIntelとARMはPCやサーバ部門では直接的な競合ですが、この2社が提携するという驚きのニュースが発表されました。

IntelとARMが提携する背景

独自設計・独自生産、半導体製造会社の王者という感じのインテルですが、過去4年間に渡って技術的に停滞してその間にAMDが躍進。

昨年の2四半期で数億ドルの損失を出して過去最悪の業績になったそうです。

そんな流れもあってかインテルがARMと契約し、インテルの半導体製造工場で次世代の18Aシリーズを生産することが決定しました。ただ、18Aシリーズの登場は2024年から2025年となっており、その間に状況の変化により再交渉が行われる余地もあります。

ARMがIntelと提携するメリット

ARMコアの電力、性能、面積、およびコスト (PPAC) を改善するために、チップ設計とプロセス テクノロジが一緒に最適化される設計テクノロジ共同最適化 (DTCO) に着手するとのこと。逆の立場からARMがインテルと提携するメリットは、技術的な面にありそうです。

Intel 18A は、最適な電力供給のための PowerVia と、最適なパフォーマンスと電力のための RibbonFET ゲート オール アラウンド (GAA) トランジスタ アーキテクチャという2つの画期的なテクノロジを提供します

Intel

より省電力性に優れ、パワーも増すということですね。

Chromebookへの影響は?

今回の発表によるとインテルとARMが共同で製作するのは主にスマホ向けの低電力チップです。これはChromebookにも搭載されることが予想されますが、インテルは今のところスマホ向けのSoCには参入していないので、今まで通り、ARM系の省電力性に優れたChromebookとパワフルなインテルを採用したChromebookという棲み分けが今後も続きそうです。

ただ、Intelも次世代のチップが控えていて、これが大きなゲームチェンジャーになる予定。

事態の中止を続けたい。

ソース:Intel

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ともぞう

つくば在住のアラフォー会社員。他にブログ『初心者による初心者の為のウイスキーの話など。』や『OLD ROOKIE』を運営しています。

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