海外で販売しているHPの2-in-1キーボード着脱式Chromebook「HP Chromebook X2 11」が日本でも投入されることが決定、年内に販売を開始するとのことです。
通常の「Wifiモデル」に加えて4GLTEによるネットワーク接続が可能な「セルラーモデル」も投入されるとのこと。スペックや価格などを見ていきたいと思います。
3年越しのリベンジなるか Chromebook X2 11のスペックと特徴
2018年にいち早くキーボード着脱式の2-in-1 Chromebookである「HP Chromebook x2」を発売したHPですが、当時のモデルは12.5インチ&700gを越える重量で、タブレットとしての使いやすさはイマイチな印象。また、Androidアプリが今ほどChromebookに最適化されていなかったという事情もあり、そこまでのヒットモデルとはならなかった歴史があります。それ以降はほとんど2-in-1のChromebookが存在しない空白の期間が3年ありましたが、時は流れて「Lenovo IdeaPad Duet」という10インチの2-in-1モデルが空前の大ヒット。その流れを受けて今回HPから新たに「HP Chromebook X2 11」が投入された、というのが経緯となります。
今回投入される「HP Chromebook X2 11 」は11.0インチのディスプレイ(解像度2160x1440ドット)を搭載することで重量を560gに抑えています。ASUSやLenonvoは10.3インチや10.1インチの2-in-1モデルを販売していますが、それらと比べて一回り大きく、解像度が高いのが特徴です。
CPUに「Lenovo Chromebook Duet 5」にも搭載が予定されているSnapdragon 7cを採用。メモリとストレージはWifiモデルが4GB/64GBでセルラーモデルは8GB/128GBとなっています。
なお、Chromebookで「11インチ」というと「11.6インチ」を指すのですが、今回のモデルは11.0インチジャスト。
スペックは下記の通り。
Chromebook X2 11 | Wifiモデル/セルラーモデル |
---|---|
タイプ | 2-in-1 キーボード着脱式 |
ディスプレイサイズ | 11.0インチ |
ディスプレイ仕様 | IPSタッチディスプレイ (2160×1440) |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 7c |
RAM | 4GB/8GB |
ストレージ | 64GB/128GB |
インターフェース | USB 3.2 ( Type-C/Gen1) ×2 ? 日本語キーボード |
その他 | QualcommⓇ Atheros Wi-Fi 5 IEEE802.11ac 2x2 MU-MIMO対応 Bluetooth 5.0 |
重量 | 560g(本体のみ)、1.03kg(キーボード、キックスタンド含む) |
バッテリ持続時間 | 最大11時間 |
参考価格 | ¥82,500/ ¥99,000 (税込) |
インターフェースは定かではないのですが、商品画像を見る限りではUSB Type-Cポート2つがタブレット左側面に存在しています。


Chromebook X2 11の特徴
今回発表されたChromebook X2 11の最大の特徴は2160×1440 ドットの高解像度ディスプレイ。画素密度は236ppi。最新のiPadの画素密度が264ppiであることを考えればまずますといったところ。
ちなみにASUSのCM3やLenovoのDuetは220-224ppi。
キックスタンドとキーボードを付けた状態で約1.03kgと十分持ち運びできるレベルに仕上がっています。
ディスプレイが大きいにも関わらずASUS Chromebook CZ1と全く同じ重量です。ただしHP x2はミリタリーグレードではありません。
ここがGood
4G LTE セルラーモデルの存在
高解像度ディスプレイ
ここがイマイチ
高すぎる
セルラーモデルの投入はライバルが少なく、大きなアドバンテージになり得ますが、如何せんライバルモデルと比較して高すぎるのがネックです。セルラーモデルはまだしも通常のWifiモデルで¥82,500はかなり強気の値段設定で、どれだけ売れるかは全く未知数ですが、セルラーモデルは企業向けとして採用される可能性があります。推移を見守りたい。
なお、セルラーモデルはキーボードとカバーのカラーリングが青っぽくなっています。


まとめ
発売日は未定ですが年内には販売するとのこと。現在は公式ストアにて予約を受け付け中です。