ディテールにこだわり抜いた傑作 HP Chromebook x360 14c 魂の実機レビュー

2021-01-18

昨年末に米アマゾンで注文したChromebook「HP Chromebook x360 14c」が到着したのでレビューします。HPの14インチフリップタイプの最新フラッグシップモデルのChromebookです。

HP Chromebook x360 14c 開封&セットアップ

同梱物は電源アダプタ(USB-C)とセットアップガイドといつも通り。

いつものようにGoogleアカウントでログインすると日本語設定やトラックパッドのネイティブ設定含め2,3分で普段使っている通りのChromebookになります。

HP Chromebook x360 14c 外観

HP Chromebook x360 14cの外観はダークグレイの落ち着いた色合いで控えめながら上品な佇まいが所有欲を満たしてくれます。素材はアルミ合金。

マット仕上げで指脂が付かない加工になっており、手触りもサラサラとして気持ちがいい。

安価なモデルはベゼルの上や下が妙に太かったりしますが、HP Chromebook x360 14cは上下・左右とも超狭額縁で左右のベゼルは5mm、上が10mm、下が12mm。下だけ若干長いのはロゴがあるためです。


上ベゼル中央にカメラ、下のベゼルには新型ロゴが控えめに鎮座。パームレストも天板と同じ素材で非常に質感が高いです。ヒンジも同様。

ディテールも抜かりなく、トラックパッドの縁がグラスエッジ加工になっていてキラッと光を反射。

そして念願のバックライトキーボード。ちゃんと印字部分が光るタイプです。印字部分が光を通すタイプでありながら光っていないときの視認性も確保できています。

キーボードの右下の部分には指紋認証センサーを搭載。ログインには使えないのですが、ロック解除が可能です。なお反応は非常によく、瞬時にロック解除できます。

サイズ感ですが、まず感じたのが非常にコンパクトである点。比較のためSurface Pro 6と並べてみました。

どうでしょう。Surface Pro 6のディスプレイは12.3インチですが、外観上はあまり違いがなく、HP Chromebook x360 14cのコンパクトさが際立っています。

テントモードにしたところ。右がSurface Pro 6です。

HP Chromebook x360 14c 使用感

本モデルは第10世代のCore i3プロセッサを搭載。DDR4のRAM 8GBでストレージ64GBという構成です。今さらですが、オクタンスコアを測ってみました。

すごいです。最初に使ったときはアレっ?こんなものか?と思ったのですが、初回のアップデートなどでブレーキがかかっていたようです。

2度目の使用からはビュンビュンという感じで、体感上ハッキリと違いがわかるレベルで速いです。立ち上がりもそうですが、例えばGoogleドライブの中身の表示も一瞬。メインマシンとしてHPのデスクトップにブラボを刺したもの(第4世代Core i7/RAM 16GB/256SSD/NVIDIA GT1030)を使っていますが、そっちよりも速いかも。

ともぞう

測ったところメインマシンのオクタンスコアは41,401でした。

ブラウジングで表示されるのを待つ時間というのは究極に無駄な時間なので、そこがほとんどなくなるとストレスも消滅。速いは正義ですね。

HP Chromebook x360 14c ディスプレイ

IPSディスプレイでフルHD(1920 x 1080)のディスプレイ。Surfaceと比べるとやや青みがかっている気がします。

また、野外で使うことを想定すると、少し明るさが物足りない可能性があります。グレア液晶なので映り込みもあり。

私のように室内でしか使わない場合は特に問題がありませんが、外で使うなら留意しておきたいところ。

視野角についてはIPSディスプレイなので問題なし。微妙な角度調整は不要です。

HP Chromebook x360 14c キーボード・トラックパッド

キーピッチは十分に確保されていてクリック感もあり、ボディの剛性も高いため非常に打ちやすいキーボードに仕上がっています。安いノートPCにありがちなペチペチした感じはありません。

ただトラックパッドはプラスチック製。見た目・広さはよいですが、触ったときの質感は割と普通です。

BANG&OLUFSENのスピーカー

HP製Chromebookに搭載されることの多いBANG&OLUFSEN製スピーカーですが、やはりノートPCのスピーカーなので過度な期待は禁物。ノートPCとしては良い方ですが音量を上げると少しキンキンした感じで、低音はあまり鳴っていません。尤も、慣らし運転をしていくうちに変わっていく可能性があるので、評価をするのは時期尚早かも。音量は十分なので、ウェブ会議などで聞こえづらいということはなさそうです。

また、テントモードにしたとき、なぜか豊かな広がりのあるサウンドになります。もしかするとテントモードに最適化しているのかも知れません。

長時間使ってみて評価を変えました。ノートPCのスピーカーではありますがそのカテゴリではかなり上のレベルだと思います。少なくともSurface Pro 6と比べても遜色なし。ノートPCのスピーカーとしてはこれ以上望むことはないという感じです。

HP Chromebook x360 14cの設計思想と重量の関係性について

このモデルはコンパクトボディの割に重くややズッシリとした感じです。カタログスペック上は1.65kgとありましたが実測では1,554グラム。

この点をどう受け取るか、つまりこの重量をデメリットと感じるか否かがこのモデルを評価する重要なファクターの一つとなりそうです。というのも他の点においては非常にレベルが高く、何の問題もないのですが、この重量が持ち運びをする人にとってはネックになりそうです。

ここで気になるのがなぜこの重さになったのかという点。世界有数のPCメーカーであるHPがスペックを保ちつつ軽量化するなど造作もないはず。

理由として考えられるのが、まず第一に底面まですべてアルミ製である点。底面はプラスティック製にすれば、当然軽量化かつコストカットになりますが、それを良しとせず。

底面まで美しい仕上がり

第2のポイントは天板がかなり分厚く作ってある点。

この厚みは堅牢性のためというのもあるのでしょうが、この佇まい・高級感を演出するのに一役買っています。また剛性も高く、たわみそうな感じも一切ありません。テントスタイルにしたときの安定感が抜群です。

薄くしたりより軽い素材にすれば軽量化にはなりますが、やりすぎるとチャチな仕上がりになってしまうもの。少なくともこのモデルに関してはチャチな部分・残念なところが一切ありません。

高級な素材を惜しみなく使って高品質なものをつくるという欧米の製造哲学を体現しているかのような良モデルです。

価格を含めてHP Chromebook x360 14cにはHPの「分かる人だけ分かればよい」と言わんばかりのプライドとこだわりが感じられます。その気持ち、確かに受け取った!(勘違いかも)

HP Chromebook x360 14c ビルド・クオリティ〜ディテールへのこだわり

HP Chromebook x360 14cにはディテールにこだわっている点が数々見受けられます。

まずはつなぎ目の少なさ。この画像を見てください。上がAcer Chromebook for Work 14で下がHP Chromebook x360 14cです。

USB Type-Cポート、電源ボタン、ボリュームボタン、カメラキルボタン

通常はシャシーに基盤やバッテリーを載せて上からキーボード部分を被せるために上記画像のように隙間が出来ます。また天板とディスプレイを張り合わせると同様に隙間が出来ます(上の画像)。

HP Chromebook x360 14cの場合は本体とキーボード部分を一体成形して底面をはめ込んでいます。さらに天板がディスプレイを覆うような形でつなぎ目をなくしています。

キーに合わせてアルミ製の本体をくり抜いている訳ですが非常にクオリティが高く、製造技術の高さが伺えます。こうすることで見た目がよくなるだけでなく、キーボードの打鍵感に一役買っています。

安いものはキーボード全体がたわんでしまったりするのですがこのモデルに関しては本体と一体成型がゆえ剛性が高く、キーボードを打っていて安定感があります。

本体側面は手前になるにつれ細くなるテーパード・デザイン。天板はよく見ないと分からないレベルで手前に丸みを帯びています。閉じたときに美しいシルエットになるようよく計算されています。

電源ボタンもよく見ると一風変わったデザイン。押しやすいです。ボタンに点灯インディケータが内蔵されており、使用時は点灯、スリープ時は点滅する仕組み。

気になるUSB-Aのカバー。

なぜこんなものがあるかというと、見た目が良いから。それがすべて。縁ギリギリまでUSB-Aの穴が空いていると見た目がよろしくないということでしょう。ここに挿すときはシャッターを持ち上げてから。

シャッター持ち上げたらテーブルと干渉して本体が傾いてしまうやん!と心配するなかれ、底面のゴムバーで本体がわずかに浮き上がっていて、ここにUSBデバイスを接続しても本体がテーブルと干渉しないようになっています。

右側面はUSB Type-Aポート、USB Type-Cポート、マイクロSDカードスロット、イヤホンジャック
右のUSB Type-Cからも充電可能でこちらにも充電インジケーターランプがあります

そして僅かに浮かせることで、排熱効率をアップ。ここで底の部分をもう一度見てみます。

ネジ穴が最小限に抑えられている美しい成形ですが縁に角度がついています。この縁とゴムバーで若干浮いていることで、横を持って持ち上げやすくなっています。さらに底面はゴム4点ではなく、バーの形で配置されています。

このゴムバーが持ったときによいグリップになります。つるつるな本体ですがこのゴムバーのおかげで持ち運びやすさがグッとアップ。美と機能性を両立させているこのモデルの仕上がりには脱帽です。

海外のレビュアーがビルドクオリティが高いといった表現を使いますがまさにそれ。初めてその意味を理解した。

バッテリー持ちはまだ良くわかりませんが現在56%で残り4時間59分。バックライトキーボードは常にオンにしてBluetoothマウスを接続し、ディスプレイの明るさは80%程度で使っていてこんな感じなので、そこそこ持つのではないかと思います。

まとめ

値の張るモデルですが、性能・見た目・機能性どれをとっても素晴らしい。細部にまでこだわりを持って作っていることがヒシヒシと伝わってくる、非常に良いモデルです。

気に入った!

重量と開けにくさが少しクセのあるモデルで人を選びますが、一つ上のレベルのChromebookが欲しいという方にはおすすめです。


 

CPURAMストレージ
Core i3-10110U8GB(LPDDR4)64GB(eMMC)

 

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今回購入したのはCore i3ですが十分速いです。Core i5になったら一体どうなるんや・・と気にはなるところ。なお、雑に貼ってあったシールをすべて剥がしてスッキリ。

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追記.その後HP Chromebook x360 14cにジャストフィットするHP純正のクラッチバッグを購入しました。

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  • この記事を書いた人

ともぞう

つくば在住のアラフォー会社員。ほかに『初心者による初心者の為のウイスキーの話など。』や『OLD ROOKIE』を書いてます。

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