はじめまして、クロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このサイトではChromebookについての情報を発信しています。
ChromebookでLinuxのソフトウェアをインストールして使うことが可能となりました。この記事ではLinux環境をインストールする手順、およびLinuxソフトのインストール方法を解説します。
Linux環境はあとから全削除することが可能なので、安心してトライ出来ます。
ChromebookでLinuxを有効化する
初めにChromebookのLinux機能を有効化する必要があります。以下、有効化の手順を紹介します。
この際Linux用に割り当てる容量を調整可能です。推奨設定は7.5GBです。
完了するとランチャー画面に「Linuxアプリ」というフォルダが作成され、このフォルダ内にターミナルアプリがインストールされます。以降はこのターミナルアプリを使って操作します。
ターミナルアプリを使ってアプリをインストール
インストールしたターミナルアプリを起動してコマンドを入力していきます。アプリをインストールするコマンドは
$ sudo apt install (ソフト名)
なので、例えば「Gimp」をインストールするには以下のコマンドを打ち込みます。
$ sudo apt install Gimp
途中でーMBの容量を占めますがよいですか?と聞かれるのでY > Enter とすると先に進みます。


GimpやVLCなどはこれだけでインストールが完了し、ランチャーのLinuxフォルダ内にアプリが追加されます。
上記手順でインストールできないアプリが一部存在します。対処法は後述します。
Linux関連のファイル 保存場所
Gimpなどで作成したLinuxのファイルはそのまま保存するとダウンロードフォルダに保存されますが、Linuxを有効化する際に自動でLinux専用フォルダがファイルアプリ内に作成され、ここに保存することが可能です。管理の面ではLinuxファイルに保存しておくと良いと思います。
Linux専用フォルダへ保存する方法
ファイルの保存で、Linuxを有効化する手順で作成したユーザー名(下画像ではtomo)のフォルダを保存場所として指定すると、Linuxフォルダへ保存されます。
なお、アプリをインストールした後は、ファイルを右クリックしたときにLinuxアプリで開くオプションが追加されます。たとえば画像ファイルを右クリックすると[Gimpで開く]オプションが追加されています。
Linuxとフォルダ共有
「ファイル」アプリで任意のフォルダを右クリックして[Linuxと共有]することで、Linuxアプリで特定のフォルダ内のファイルを読み書きできるようになります。

共有したフォルダはFile Systemをクリックした先の/mnt/chromeos/ に表示されます。
Windowsのフォルダにあるファイルを使う方法は下記記事をご参照ください。
望みのソフトウェアがインストールできない場合
一部のソフトではレポジトリ(ファイルの配布場所)を手動で追加する必要があります。
例えばテキストエディタAtomの場合は下記コマンドを打ち込んでからインストールします。
$ curl -L https://packagecloud.io/AtomEditor/atom/gpgkey | sudo apt-key add -
$ sudo sh -c 'echo "deb [arch=amd64] https://packagecloud.io/AtomEditor/atom/any/ any main" > /etc/apt/sources.list.d/atom.list'
そして
$ sudo apt update
$ sudo apt install atom
でインストールすることが可能です。
参考記事

どのソフトがどのレポジトリにあるかはまちまちなのがネック。
まとめ
次回はGUIでLinuxアプリを探してインストールできるGNOMEのインストール手順を紹介します。この方法ならレポジトリのことををあまり気にせずにアプリをダウンロードできるようになると思います。