Chromebookの選び方とおすすめモデル 2020

以前と比べ、選択肢が格段に多くなったChromebookですが、選択肢が多すぎてどれを買えば分からない、という方のために、選び方のポイントや、人気モデルなどをまとめます。




クラムシェルかコンバーティブルタイプか、それが問題だ

Chromebookはクラムシェルタイプとコンバーティブルタイプに分かれます。

クラムシェルはいわゆる普通のノートPCで、コンバーティブルタイプはディスプレイを360度回転させ、反対側に折りたたむことにより、タブレットとして使ったり、テント型にしたり出来るものです。Chromebookは特にコンバーティブルタイプの選択肢が多いです。なぜならChromebookはアンドロイドアプリに対応しているからです。

予算に制約がない方は、コンバーティブルタイプにすれば良いですが、クラムシェル型とコンバーティブルタイプでは、同じ性能でも、価格が1~2万ほど違ってきます。もちろん、コンバーティブルタイプの方が高価です。前述の通り、コンバーティブルタイプに絞っても、選択肢は豊富なので、ここは好みと予算次第。クラムシェル型でもアンドロイドアプリは使えるのですが、基本的にクラムシェル型は、タッチスクリーン非対応のことが多い。コンバーティブルタイプは無論対応しています。

性能面

性能ですが、Chrome OSは、Chromeを動かすことにほぼ全てのマシンパワー(95%程度?)を投入するため、やや非力なCPUでも十分快適に動作します。

WindowsやMac OSは、OSを動作させるのに一定のマシンパワーを割き、そのうえでChromeを動作させるため、同じCPU・メモリを積んでいれば、Chromeの動作という点においては、原理的にChrome OSが最速になります。同じエンジンのクルマとバイクがあったとしたら、バイクの方が安くて速いのと同じ。

そのため、WindowsではもっさりとしてしまうCeleronなどでも、Chrome OSでは十分快適に動作します。Youtubeを見ながらTwitterデックを開きつつブラウジングするといった一般的な使い方であれば、Celeronを積んだChromebookで全く問題はありません*。タブを50個開いたり、動画編集をする、という使い方なら少しスペックを上げても良いと思いますが、それでもCore i3くらいまでで十分事足りるのではないかと思います。メモリも4GBあればまず問題ありません。

ただ、同じCeleronでも、2019年末の時点ではN4000以上、最低でもN3350くらいは欲しいところ。N2840などのものは避けましょう。

ストレージは、アプリをたくさん使う方は32GB以上が良いです。16GBモデルだと6GB分くらいはOSで占められるので、実際にアプリに割けるストレージは10GB程度。

今のところ、SDカードにアプリをインストールすることが出来ないため、本体のストレージが重要になってきます。ゲームアプリなど、数GBのアプリもザラなので、この点だけ。さほど使わないなら16GBで問題ありません。動画や電子書籍のデータはSDカードでカバーできます。

性能と価格のバランスがとれたプレミアムモデルでいうと、Dell InspironASUS C434Lenovo Yoga C630辺りです。




いずれもフルHD液晶のコンバーティブルタイプです。Dell Inspironは耐久性に優れていますが、その分、重ためになっています。ASUS Chromebook Flip C434は非常に洗練された、大本命の最新モデルです。

その他ハイエンドモデルではAcerのフラッグシップモデルAcer Chromebook Spin 13や、Google謹製のPixelbookなど。Pixelbookは性能はもちろんのこと、コンバーティブルタイプながら厚さ10mmという、とんでもないモデルです。



サイズ

最近のトレンドは大型化&狭額縁で、昔の13.3インチPCサイズで14インチのディスプレイを積んだものが主流となっています。また、昔は機種が限られていた15.6インチモデルもチラホラ出てきています。11.6インチは、最近品数は減っている気がしますが、相変わらず人気が高いです。

サイズと携帯性は完全にトレードオフの関係なので、この辺りは個人の使い方次第です。ただ、Chromebookは外付けディスプレイに対応しているので、ディスプレイを持っている方なら、11.6インチモデルでも、さほど問題ありません。

11.6インチモデルの低価格モデルでいうと、クラムシェル型ならASUS C223、コンバーティブルタイプならLenovo C330が人気です。前者は1㎏を少し切るモデルで、後者は白の清潔感があるモデルです。迷ったらこの辺りを選べば問題ないと思います。



どちらも$200台。Lenovo Chromebook C330はストレージが64GBなのですが、11.6インチでストレージが64GBのモデルは、私の知る限りありません。これなら、いくらアプリを入れても大丈夫です。なお、Lenovo Chromebook C330は米アマゾンで、Chromebookカテゴリーだけでなく、全PCの中でトップとなった、大ヒットモデルです。

14インチで安価なものとなるとASUS Chromebook C423NAが人気です。性能は控えめですが、14インチのフル液晶(1920×1080)を搭載しながら$250を切る、普通なら考えられないモデルです。


その他、チェックするポイント

実際に候補を絞ったら、いくつかチェックした方が良い項目を挙げておきます。

外部出力ポート類

概ね最近のモデルはUSB-AとUSB-Cがついていますが、モデルによってはUSB-Aがないものもあります。さらに、外部ディスプレイ出力用にHDMIポートがあるものもありますが、モデルによってはUSB-Cで出力する必要があるものも存在。充電も、専用アダプターが必要なものもあれば、USB-Cで兼用するものもあります。この辺りは手持ちのアイテムの状況を見て判断することになります。

重量

アメリカ人は車生活者がほとんどなので、あまり荷物の重さを気にしません。また、ディスプレイなども大きいものを好む傾向にあります。という訳で、モデルによっては重量がかさむものも存在。持ち運び中心なら、一応重さを確認しておいた方が良いです。米アマゾンの場合は、[lb]という単位で表記されていますが、Chromeブラウザのアドレスバーに「XXlb to kg」などと打ち込むと、kg表記の数字を教えてくれます。

自動更新ポリシーについて

Chrome OSは自動的にアップデートが入るようになっているのですが、これがいつまで有効かはモデルによって異なります。自動更新期間は下記サイトにて確認できます。

自動更新ポリシー

ただ、自動更新ポリシーの期限が切れたからといって使えなくなる訳ではありません。手動で更新可能です。

耐久性のあるモデルについて

Chromebookは、アメリカの小学生~高校生をターゲットにしてきたこともあり、いわゆるMIL-STD-810という、アメリカ国防総省制定の規格に準拠した品質テストをパスした耐久性に優れたモデルがあります。モバイル用途メインや、子供のためにという方におすすめ。

デメリットとしては、耐久性に優れたモデルは低学年向けなので、ディスプレイサイズが小さい(11.6インチ)ものがほとんどで、やや全体的にベゼルが太く、本体サイズが若干大きく、重量が若干増す点。

とは言え、南極や砂漠でも使えるタフなモデルは、あたかも往年のG-SHOCKが如く、魅力的です。コーヒーをこぼしてしまいそうな方や、出先で落としてしまいそうな方は、一考の価値ありです。ただ、耐久性に優れたモデルは、やや特殊なカテゴリーなので、モデルはある程度絞られてしまいます。

さらに、このカテゴリーのモデルには、性能差はあまりありません。唯一あるとすればストレージ容量。コンバーティブルタイプかクラムシェル型の違いはありますが、あとのスペックは似たり寄ったり。アプリを使うなら32GB以上のストレージがあるコンバーティブルタイプがマストになります。クラムシェルならASUS Chromebook C202SA。見た目の好みが分かれそうですが、高い人気を誇る、息の長いモデルです。


コンバーティブルタイプで高耐久モデルは、現状ASUS Chromebook Flip C213やLenovo 300e、Dell Chromebook 11 3189の3つに絞られます。性能差はほとんどありません。詳しくは下記記事をご参考に。

少し変わり種のモデル

Chromebookとは言えないかもしれませんが、Chrome OSを積んだデバイスを一部紹介します。

Chrome Tab タブレット

現在、タブレットタイプのモデルが4つほど存在します。Acer、ASUS、CTL、Pixel Slateの4つです。Pixel Slateは別格ですが、ほかの3つは性能・価格ともに大体同じ。手に入りやすいのはAcer Acer Chromebook Tab 10とASUS Chromebook Tablet CT100ですが、後者のモデルは、MIL-STD-810G基準を満たしているので、こちらがおすすめ。iPadの画面割れに辟易している方や子供向けにおすすめ。


2-in-1 モデル

ほぼ唯一と言ってよい、2-in-1 モデルがHP Chromebook X2。


Pixelも2-in-1と言えばそうなのですが、キーボードはオプション扱い。HP Chromebook X2はデフォルトで着脱可能なキーボード付きです。タブレットにもなるディスプレイ部分は12.3インチですが、重さが約734gと、タブレットとしては重め。キーボードは1.39kg.となっており、携帯性の面ではやや不安が残るモデルです。性能は十分です。

その他のChrome OSデバイス

Chromebit…スティック型で、ディスプレイやTVのHDMI端子に挿して使います。ASUSのもので1万円にも満たない価格ですが、性能はお察し。ただ、FireStickやChromecast的使い方なら十分と思われます。Bluetoothのキーボード&マウスが必須です。


ChromeBox…ディスプレイのない、箱型のデバイス。外部ディスプレイに指して使います。ディスプレイがない分、価格に対しての性能はChromebookより高いです。また、有線LANポートを備え、USB端子も多めになっているなど、どちらかというとオフィスユースを想定しています。小さいのでディスプレイの後ろにつけることも可能です。


ChromeBase…一体型のChrome OSデバイス。最近はあまり見かけないですが、一応こんなものもありますよ、ということで。


Chromebookの選び方とおすすめモデル 2019 まとめ

以上、選ぶ基準は、自分の事情と使い道を考えて

  • クラムシェル or コンバーティブル(=タブレットとしても使える)
  • サイズ
  • 性能(特にストレージ)

を上から見ていけばよいと思います。という、当然すぎる結果に。メーカーはASUSに集中してしまいましたが、私はどのメーカーともつながりはありませんし、お金も実物も貰っていません。ただ、ここで挙げたモデルはいづれもおすすめなので、迷ったらこの中から選べばよいと思います。

追記:日本アマゾンにはとにかく安いモデルもありますが、Celeron N3050のモデルやRAM 2GBのモデルは、現段階ではかなり古いため、地雷同然。絶対に避けましょう。

追記2:おすすめモデルの2020年版を公開しました。下記リンクよりご参照ください。