Acerから新たに4つのモデルが登場 Lenovo Chromebook C340・S340シリーズとの比較
Acerが新たに4つのChromebookを発表しました。クラムシェルのAcer Chromebook 311、Acer Chromebook 314、Acer Chromebook 315及びコンバーティブルのAcer Chromebook Spin 311。近頃Lenovoも同じようなシリーズを発表していますが、そろそろ年末商戦を見据えて動き出すのは例年通り。せっかくなので、Lenovo S340シリーズと比較しつつ見ていきたいと思います。
Acer Chromebook 311とChromebook Spin 311
CPU | RAM | ストレージ |
Celeorn N4000 | 4/8GB | 32/64GB(eMMC) |
今回発表されたAcer Chromebook Spin 311はChromebook Spin 11の後継機モデルという位置づけです。クラムシェルのAcer Chromebook 311とフリップタイプのAcer Chromebook Spin 311、ともにHD IPSディスプレイにIntel Celeorn N4000を採用。Acer Chromebook 311はRAM 4GBにストレージ32GBですが、Acer Chromebook Spin 311はRAM 8GB、ストレージ64GBモデルが用意されるようです。
似たようなスペックのLenovo C340-11とAcer Chromebook Spin 311を比較すると、こんな感じです。
モデル | Lenovo S340-11 | Acer Chromebook Spin 311 |
ディスプレイ | 11.6インチ(1366×768) | |
CPU | Intel Celeron N4000 | |
RAM | 4GB | 4/8GB |
ストレージ | 32/64GB | 32GB |
I/O | 2x USB-A 3.1、2x USB-C、MicroSDカード | |
重量 | 約1.2kg | |
サイズ | 290×207.8×17.8mm | 297x210x230 mm |
バッテリー持続時間 | 約10時間 | |
価格 | $289 | $329.99 |
Lenovo C340-11と同様、USB-CとUSB-Aが2つづつついているので、使い勝手はよさそうです。
Acer Chromebook 311とAcer Chromebook Spin 311の違いは
・Acer Chromebook 311はRAM 4GBのバージョンのみ
・Acer Chromebook 311は重量が約1.08kg
という2点。また、Acer Chromebook 311はタッチスクリーンがオプション扱い、Acer Chromebook Spin 311についてはワコムスタイラスペンがオプションとなります。Acer Chromebook 311が$249.99から、Acer Chromebook Spin 311が$329.99から。
[2019.9.9 追記]
Acer Chromebook 311ですが、こちらは教育市場向けのモデルで、耐水性があり(キーワードから底へ続く穴があり、水を排出できる)、ヒンジも丈夫に作られているとのことです。水(主にハイボールとビール)をノート型PCへぶっかけてしまう私にとって、耐水性があるモデルとなると、一気に魅力度が増します。
Acerの11.6インチモデルと言えば白い安価なCBシリーズやR11などがありますが、どうも影が薄い。頼みのChromebook Spin 11も、あまり話題になっている感じがありません。この分野は最強のLenovo C330が独り勝ち状態と言っていいでしょう。そんななか、見た目がシックになったAcer Chromebook 311が起死回生のモデルになるかどうか。スペックを見る限りは大ヒットとなる要素がなく、Lenovo C340も発売するようなので少々厳しそうですが、推移を見守りたい。
Acer Chromebook 314
CPU | RAM | ストレージ |
Celeron N4100 | 最大8GB(LPDDR4) | 最大64GB(eMMC) |
Acer Chromebook 314はフルHDのタッチスクリーン搭載のクラムシェルで、$279.99から。現行のAcer 14よりも、やや厚く見えるのが気になるところ。Lenovo Chromebook C340-14と比較してみます。
モデル | Lenovo S340-14 | Acer 314 |
ディスプレイ | 14インチ(1920×1080/1366×768) | 14インチ(1920×1080) |
CPU | Intel Celeron N4000 | Intel Celeron N4000/N4100 |
RAM | 4GB | ~8GB |
ストレージ | 32/64GB | |
重量 | 約1.4kg | ? |
バッテリー持続時間 | 10時間 | 12.5時間 |
価格 | $249 | $279.99 |
ただ、こちらもスペックはRAM最大8GB、ストレージ最大64GBという情報なので、$279.99~というのはスペックをCeleron N4000/RAM 4GB/ストレージ 32GBに落としたモデルでしょう。
バッテリー持続時間は12.5時間と長め。
まあ無難にまとまっているな、という印象です。
Acer Chromebook 315
CPU | RAM | ストレージ |
Celeron N4000/N4100 Pentium N5000 | 最大8GB | 最大128GB |
クラムシェル型15.6ディスプレイのAcer Chromebook 315はAcerの現行の15.6インチエントリーモデルAcer Chromebook 15はCeleron N3350なので、この後継機といった位置づけです。テンキー搭載。
最近は15.6インチサイズのモデルも各社こぞって出している印象。ASUSからもほぼ同等のスペックを持つASUS Chromebook C523が販売されています。
Acer Chromebook 315、CPUはIntel Celeron N4000、Celeron N4100の他、Pentium Silver N5000のバージョンもあるとのことです。価格は14インチ版のAcer Chromebook 314と同じく$279.99~なので、15.6インチフルHDディスプレイがあることを考えると、かなりお得です。
Lenovo Chromebook C340-15はフリップタイプなので比較として適切かどうかはさておき、こちらはPentium Gold 4417UとIntel Core i3-8130Uが選択可能。Passmark Benchmarkスコアはそれぞれ3,243、5,024でAcer Chromebook 315のN5000は2,443程度。ただPentium Gold 4417UとIntel Core i3-8130Uは2コアで、Pentium Silver N5000は4コアなので、その辺りの違いがどう体感に影響するのか。
まとめ
全体的に無難なアップデートという感じの3モデル。現行モデルが古くなってきたので、そろそろ新しくしておくか、といった感じで大きなサプライズはありません。ただベゼルもかなり狭くなり、両サイドにUSB-Cを備えているので、ツボはしっかり押さえた良モデルです。
また、これからはN4000~のモデルが最低限のスペックになってくるようです。なお、かなり前に報じたAcer Chromebook 714/715は指紋認証を搭載したプレミアムモデルですが、こちらも待ち遠しい。
推移を見守りたい。
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