2020年秋 Chromebookの選び方

この手の記事は4回目くらいですが、日本でも認知度があたってきたこのタイミングでChromebookの選び方をまとめておきたいと思います。これまでは米アマゾンの販売モデルを中心に取り上げてきたのですが、日本でもかなり選択肢が増えてきたので、今回は日本販売モデルが多めです。

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とりあえず、今年販売されているモデルから選べばOK

意外に思われるかもしれませんが、Chromebookは新陳代謝が激しいです。最近はコロナ禍でペースが落ちていますが、各メーカーが割と早いペースで新機種を出すので、モデルに関する情報はすぐに古くなってしまいます。また、昨年は1%程度だったPCの出荷台数シェアが今年は13%に達するとの情報も。昔からAcerなどが参入していましたが、あくまで文教市場メイン。個人用として各メーカーが日本市場に本格参戦してきたのは今年から。HP、Lenovoを筆頭に個人向けChromebookの選択肢が豊富となってきています。というわけで、今一般向けに販売されている多くのモデルが今年入ってきたもの。この中から選べば、とりあえず安心というわけです。

ここであらかたモデルが絞られるのですが、ここから選ぶ基準として3つ挙げたいと思います。

選ぶ基準の1番目はサイズ

一部例外もありますが、Chromebookのメインストリームはディスプレイサイズが11.6インチのものか14インチのモノ。9割位のモデルがこの内のいずれかのサイズになります。

どう選ぶか、ですがこれは携帯性と作業効率の完全なトレードオフ。大きくて軽いのが理想ですが、ChromebookではASUS Chromebook Flip C436という高級モデルが14インチで1.15kgとなかなかの軽量モデルなのですが、このモデルは10万円近くするので、最初に選ぶものとしては不適切。

高いですが良いモデルなので、お金が余ってしょうがない、という方ならこれを選んでもOKです。

後のモデルは大体1.1キロ程度の11.6インチか、1.5キロ程度の14インチのどちらかを選ぶことになります。持ち運びを重視するか14インチの作業性を優先するか、というところです。また、14インチの方がスペックも高めであることがほとんどです。個人的にはコロナ禍で外出しにくいこともあり、14インチがおすすめです。ただフリップタイプでタブレット的に使うなら14インチはキツイ。後述します。

選ぶ基準の2番目 キーボード

英字キーボードか日本語キーボードか、それが問題だ。

Chromebookは英字キーボード・日本語キーボード両方のバージョンが容易されているのは一部のモデルに限られ、選べないことが多いです。例えば今年のヒットモデル、HP Chromebook 14aは日本語キーボード搭載モデルのみとなっています。14インチなら日本語キーボードでも良いのですが、注意するのが11.6インチ。サイズが小さいので、キーボードの右側がギュウギュウになってキーが小さい、ということがあるようです。

また、好みの部分になりますが、見た目は英字キーボードの方がスッキリしています。私は英字キーボードは絶対に外せないポイントなので、いつも米アマゾンで英字キーボードモデルを購入しています。

ただ、英字キーボードは半角/全角ボタン、Deleteキーがなく、それぞれ[Ctrl]+[Space]、[Alt]+[Backspace]で対応します。えっ、と思うかもしれませんが、直ぐに慣れるので安心されたし。

むしろ今はWindowsでも[Ctrl]+[Space]で半角・全角を切り替えるように設定しています。キーポジションが動かないのでおすすめです。

かなキーを使う人は別ですが、それ意外の人はなるべく英字キーボードモデルを選んだほうが良いと思います。まあかなキーを使いこなすガチライターの人はブラインドタッチができると思うので、かなの印字がなくてもOKでしょう。英字キーボードモデルはかなキーのプリントがないだけで、かなキーを使った入力自体は設定で可能です。

フリップタイプかコンバーティブルか

Chromebookはディスプレイが360度回転する2-in-1モデル(コンバーティブルタイプ)が豊富です。理由として考えられるのはAndroidアプリに対応しているからです。もう3年くらいになるでしょうか。電子書籍を読みたいなどタブレット的にもちょっと使いたい、という方なら11.6インチのフリップタイプが良さそうですが、過度な期待は禁物。アプリ全てに対応している訳ではなく、やはり1キロオーバーのタブレット的なものは、あまり使う気にならず。電子書籍リーダーならKindleシリーズが優秀なので、そちらを別途用意した方が良いです。

ならフリップタイプにどんなメリットが有るかというと、まず耐水性。テントスタイルにすることで、Chromebook本体に水を零して壊すリスクを無くすことが出来ます。操作は安い外付けキーボードにしておけば、故障したときの金銭的リスクも少なくて済みます。

次にスペースの問題。単純にテントスタイルの方が置くスペースが少なくて済みます。新幹線で映画を見たりするときに便利です。また、家族で帰省する時やクルマで旅行するときなど、運転席と助手席のヘッドレストの間に紐をかけてコンバーティブルにしたChromebookを引っ掛け、ダウンロードしたAmazon Primeビデオの映画などを流す、といった使い方も可能です。子供のいる方は助かると思います。Chromebookのバッテリ持ちの良さが遺憾なく発揮される場面です。

ただ、どうしてもコンバーティブルモデルはクラムシェルタイプに比べると、1万円程度高くなります。プレミアムモデル($400~)のモデルになると基本的にコンバーティブルモデルしかないので、自動的にコンバーティブルになります。

モデル紹介

選ぶ基準は大体こんなところです。性能面については新しいモデルなら問題ないです。ストレージもSDカードなりで補えます。では具体的にモデルを紹介していきます。

最も大きな違いはサイズなので、11.6インチのモデルと14インチのモデルに別けて紹介します。

11.6インチのモデル

候補はLenovo IdeaPad Slim350i Chromebook、Acer Chromebook Spin 311、Acer Chromebook Spin512です。この3つでLenovo IdeaPad Slim350iはJIS配列、Acer Chromebook Spin 311とAcer Chromebook Spin512についてはJIS配列モデルと英語キーボードモデルが存在します。

ASUS Chromebook C223は前回のプライムセールで良く売れたそうですが、スペック的に賞味期限切れ。使う分には問題ないので、気分の問題です。今回は除外します。

Lenovo IdeaPad Slim 350i Chromebook

クラムシェルタイプのエントリーモデル、Lenovo IdeaPad Slim350i Chromebook


ビックカメラでLenovo IdeaPad Slim350i Chromebookをチェック

解像度1366×768の非光沢のTNディスプレイを搭載。非光沢ですが、JIS配列なので、作業のやりやすさは未知数。

プロセッサにCeleron N4020を搭載しています。充電をUSB Type-Cで行うため持ち運びに便利です。価格は税抜き¥30,000ジャストという低価格モデルです。重量は1.12kg。

また、低価格にありがちな野暮ったいデザインではなく、洗練された見た目に仕上がっています。直接競合するのはASUS Chromebook C223NAなのですが、販売開始からときが経ち、CPUがN3350とスペック的に2世代くらい古くなってしまっています。そういった意味でLenovo IdeaPad Slim350iは11.6インチエントリーモデルの定番と言えそうです。

Acer Chromebook Spin 311

11.6インチのフリップタイプAcer Chromebook Spin 311。同じく解像度1366×768のWXGAですが、重量は約1.05kgと軽めです。語キーボード版と日本語キーボード版がありますが、同じ値段でも英語キーボード版はストレージが64GBではなく32GBです。どちらも税込み39,800円です。CPUがMediaTek M8183Cと少し見劣りしますが、普段遣いなら大きなストレスになるレベルではありません。


Acer Chromebook Spin 512

11.6インチの横幅はそのままに、縦方向に少し伸ばした12インチのコンバーティブルなChromebookです。ウェブサイトは縦長ページが主流なので、ディスプレイも縦長だと表示領域が増してブラウジングがより快適になります。

英語キーボード版の方が5,000円ほど高いですが、CPUがN4100かN4000かの違いです。体感できるほどの違いはないと思います。

重量が1.42kgと14インチモデル並みですが、その分他のモデルにはないMIL-810Gに準拠した耐久性と防水性を備えたタフなモデルです。PCを雑に扱う・扱いたい人におすすめ。


11.6インチモデルの総括

Acer Chromebook Spin 311の英語キーボードモデルが圧倒的におすすめです。

14インチのモデル

現時点でChromebookのメインストリームである14インチモデル。ラインナップも豊富ですが、現時点でのおすすめはhp Chromebook 14a、hp Chromebook x360 14b、Acer Chromebook CB314、少し古いですがASUS Chromebook C425TAの4つです。

hp Chromebook 14a

14インチフルHD(1920x1080)のノングレアIPS液晶を搭載しつつお値段¥34,800と最高のコスパを誇るモデル。クラムシェルですが、この値段でバックライトキーボード付き。重量も1.33kgとまずまず。性能はN4200を搭載ということで問題無し。アマゾンジャパン限定モデルです。

天板の青がクセ強めですが、好みならありです。日本語キーボードですが、14インチならキーピッチなど実用上の問題はないと思います。

Acer Chromebook CB314

hp Chromebook 14aと同じく14インチのエントリーモデルといった趣のAcer Chromebook CB314。hp Chromebook 14aと同じくN4200を搭載。価格はお値段¥32,800とさらに手頃になっています。ただしディスプレイの解像度が1366×768。ここはなんとかして欲しかったところ。見た目は洗練されているので、HPのアマゾンモデルが苦手、という方なら選ぶ理由にはなるかもしれません。

ほぼほぼ同じ中身の15.6インチモデルも存在します。15.6インチでは唯一のモデルです。

残念ながら日本語キーボードのみ。

hp Chromebook x360 14b

14インチのフリップタイプ、hp Chromebook x360 14b。価格はやや高めの¥53,663ですが、もちろん液晶はフルHDです。Pentium Silver N5000を搭載。長く使えるモデルです。

これも日本語キーボードのみ。他にも14インチのフリップタイプはあるのですが、今回はエントリーモデルを中心に紹介しているので割愛します。

ASUS Chromebook C425TA

最後は14インチのクラムシェル、ASUS Chromebook C425TA。ハイエンドに入る部類なのですが、¥44,800と入手しやすい価格に落ちています。やや古いですが、CPUにCore m3-8100Yを搭載。性能はお墨付きですが、全体の質感が高いです。ベゼルも狭い。そして英語キーボードで、見た目に拘る人におすすめ。

個人的にこの値段なら14インチモデルでは一番オススメです。

Lenovo Ideapad Duet Chromebook

大事なモデルを忘れていました。今年一番話題となり、Chromebookの名を世に知らしめたモデル、Lenovo Ideapad Duet Chromebookです。

10.1インチ(解像度1920×1200)のディスプレイを備えたキーボード着脱式のChromebookで、本体重量450g程度、キックスタンドとキーボード付属で40,000円で当初は売り切れ続出となったモデルです。

サイズ・重量はiPadと同等程度でAndroidタブレット的に使うことが可能です。ChromebookとAndroidアプリは必ずしも相性が良い訳ではないのですが、本モデルではCPUにARM系のMediaTek Helio P60Tを採用しているため、Androidアプリとの相性は良いと考えられます。

ちょいと使ったりTVを見ながら使ったりソファで使ったりするのに最適なモデルです。

まとめ

コロナの影響で、ちょっとラインナップが寂しい感じです。それでも一時期に比べると、随分とラインナップが充実したものです。ご存じの方も多いと思いますが、今年、出荷台数ベースのシェアが昨年の1%から11%へと大幅に躍進したそうで、来年は23%に達する見込みとのこと。市民権を得つつあります。今後の推移を注視したい。

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