ASUSは現在2-in-1のキーボード着脱式Chromebookを2機種販売中です。
見た目や価格がそんなに変らないので、どこがどう違うのか気になったので調べてみました。
なお、ASUS公式ストアではCZ1の在庫が切れているので、今回はAmazonに出品中のものを比較していきます。どちらも日本正規代理店品ですが、 ASUS Chromebook Detachable CZ1に関してはAmazon.co.jp限定モデルとなっています。
外観
ASUS Chromebook Detachable CM3(左)とASUS Chromebook Detachable CZ1(右)。ディスプレイサイズに違いがあり、CM3が10.5インチ、CZ1は10.1インチです。
改めて並べてみると見た目の違いがはっきり。
カラーリングもそうなのですが、 CZ1はフチがバンパーで覆われている分ベゼルが太くなっており、ディスプレイサイズが相対的に小さくなっています。
本体のサイズを比較するとこんな感じです。
本体 | 幅 | 高さ | 厚み | 重量 |
ASUS Chromebook Detachable CM3 | 255.4 mm | 167.2 mm | 7.9 mm | 約506g |
ASUS Chromebook Detachable CZ1 | 256.4 mm | 168.0 mm | 8.95mm | 約500g |
重量を含めてもほとんど同じです。高さ(厚み)についても差はほぼ1mmに収まっています。重量の違いも6gと誤差の範囲内。
次にキーボードを付けたときはどうでしょう。幅、高さは同じなので閉じたときを比較するとこんな感じ。
本体+キーボード | 厚み | 重量 |
ASUS Chromebook Detachable CM3 | 13.3 mm | 約748g |
ASUS Chromebook Detachable CZ1 | 15.1 mm | 約750g |
厚みの差が約1.8㎜、重さはほぼ同じとなっています。
最後にスタンドカバーを付けたときを比較すると
本体+キーボード+スタンドカバー | 厚み | 重量 |
ASUS Chromebook Detachable CM3 | 16.9 mm | 約915g |
ASUS Chromebook Detachable CZ1 | 20.8 mm | 約1034g |
とここで差が出ました。CZ1が厚みで約3.9mm、重量で約119gとCM3を上回り、体感上でもわかる違いとなっています。正直なところ、CZ1の1.03kgでも十分軽いと思いますが、CM3の優秀さが際立ちます。
まとめ
ディスプレイサイズが異なっており、CZ1が10.1インチでCM3が10.5インチ。サイズ感は大差ないがスタンドカバーを付けるとCZ1がやや厚く重い。
性能に関するスペックの違い
性能に関わるCPU、RAMについてですが、CPUはともにMediaTek 8183(Kompanio 500)でRAMも同じ4GB。ということで性能の違いはありません。
シングルタスクであれば特にストレスなく使えるレベルだと思います。
後述しますがポートが少ないこともあり、どちらのモデルも外部ディスプレイに繋いでマルチタスクするという使い方はあまり向いていません。出先でGoogle Docsでメモをとったり電子書籍や動画視聴、ライトなアプリを嗜むといった使い方が想定されます。
ストレージはどちらも128GB。
ASUS公式ストアのCZ1はストレージ64GBですが、Amazonに出品されているものはAmazon.co.jp限定の128GBとなっています。ここについては何の問題もありません。
まとめ
性能上の違いはなし
その他のスペック
ディスプレイはどちらも解像度1920×1200ドット (WUXGA)のTFTカラー液晶/グレアディスプレイ。しつこいようですが、サイズは微妙に違います。逆に、スペックシート上はその他の違いはありません。
ウェブカメラは全く同じものを採用しており、インカメラが192万画素でアウトカメラが800万画素。なお、通常のChromebookにはインカメラしか搭載していませんが、デタッチャブルモデルはアウトカメラ付き。海外では写真撮影にタブレットを使うことが結構あるようです。
インターフェースも同じで、USB Type-C (2.0)が一つで データ転送と映像出力、本機への給電を賄います。デジタルアレイマイク、マイクロホン/ヘッドホンジャック付き。
通信規格は無線LANIEEE802.11a/b/g/n/ac とBluetooth 4.2。スピーカーはステレオ。キーボードは78キー日本語キーボード。
バッテリ駆動時間だけ微妙にことなり、CM3が約12.3時間(本体+キーボード時 約12時間)でCZ1が約11.5時間(本体+キーボード時 約11.5時間)。どちらも本体収納式のASUS USI Penが付属。
まとめ
バッテリ駆動時間だけ少し違うが誤差の範囲内。
堅牢性に違い
どちらも米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810H)に準拠したミリタリーグレードモデルですが、CZ1のコンセプトとしては教育現場でアメリカンキッズたちの乱暴な使い方に耐えるというもの。CZ1は4つの角に衝撃吸収材を使用。表面には傷や指紋が目立たない丈夫なマイクロディンプル加工を施しています。
その他ASUS独自のテストをして堅牢性を担保しています。クラムシェルやコンバーチブルタイプと比べるとキーボードに水をこぼした時のダメージは小さいですが、それでもキーボードの防滴加工はありがたい。
まとめ
どちらも堅牢だがCZ1がより堅牢
価格
最後に価格についてですが、 ASUS Chromebook Detachable CM3が¥45,272、ASUS Chromebook Detachable CZ1が¥49,800。ASUS公式ストアはどちらも ¥ 44,980円 (税込)とAmazonよりも安いのですが、CZ1については在庫切れ。かつ、CZ1はストレージが64GBです。
まとめ
価格はすべて適正価格
まとめ
スペックはほとんど同じなので、堅牢性を重視してCZ1を選ぶか、若干大きなディスプレイのCM3をとるかという2択。
価格だけなら10.1インチでミリタリーグレードではないLenovo Ideapad Duetもまだまだ現役。
どれを選んでも正解ですが、ASUSのChromebookには故障原因を問わず、かかった部品代の20%のみ支払う仕組みのASUSあんしん保証が付いているという安心感があります。得てして部品代は安く、技術料が高いもの。万一の場合も安心です。