ユーザビリティ

ChromebookでFast PairやAndroidスマホの写真へアクセスする機能が解禁

2022年6月28日

ChromeOS 103 新機能

じめまして、Chromebookを7年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このサイトではChromebookについての情報を発信しています。

ChromeOSのバージョンが103になり、Fast Pair機能やChromebookからAnroidスマホの写真へ直接アクセスできる機能などが解禁されました。

追加された機能をスクリーンショットと共にお伝えします。

今回ご紹介する機能はChromeOSがバージョン103である必要があります。ChromeOSのバージョン確認方法と手動更新の手順は以下のページをご参照ください。

参考記事
ChromeOS 103
バージョンがまだ102なら右の「アップデートを確認」をクリック

それでは見ていきます。

待望の「Fast Pair機能」がやってきた

ChromebookとBluetooth機器の接続をワンタッチで出来る「Fast Pair機能」が追加されました。ただ、まだ実験段階なので、手動で有効化する必要があります。

方法はChromeブラウザのアドレスバーに「chrome://flags」と入力します。

ポップアップウィンドウが表示されるので、検索ウィンドウに[Fast Pair]と入力すると以下のような画面になります。

ここでEnable Fast Pairの右にあるDefaultをクリックしてEnabledへ変更。変更すると右下にRestartボタンが表示されるので、クリックして準備完了です。

Fast PairをEnabledへ変更
Enabledへ変更するとRestartボタンが右下に出現する[クリックで拡大]


一旦すでに接続済みのPixel Budsの登録を解除して、再度セットアップしてみました。

Pixel Budsのフタを開けてペアリングボタンを長押ししてペアリングモードにすると、Chromebookディスプレイの右下に「Pixel Budsを接続」というポップアップウィンドウが表示されました。

Pixel BudsのFast Pair 接続をクリック
[クリックで拡大]

そのまま接続をクリックすると、ほどなくしてペアリングが完了。ペアリングにかかる手間が大幅に削減されました。

このFast Pair機能は対応機器のみですが、すでにいくつかのメーカーよりFast Pair対応の商品が発売されています。

Fast Pair 対応

Fast Pair非対応のBluetooth機器は通常の手順で接続する必要があります。

なお、現時点では実験機能扱いですが、ChromeOSバージョン106になるころには標準搭載されるようです。

AndroidのカメラロールへChromebookからアクセス

ChromebookとAndroidスマホの連携機能を集約したPhone HubにAndroidの写真表示機能が追加されました。

Camera Roll Chromebook
[クリックで拡大]

一番下の「最近の写真」というところの画像はAndroidスマホで撮影したもの。画像をクリックするとダウンロードフォルダに保存されます。4枚と数は限られていますが、撮影後すぐに更新されるので、スマホで撮影しながら使う場合には便利かもしれません。

フォンハブについて詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください(新しいタブが開きます)。

ZipファイルをChromebookで直接解凍できるようになりました

以前はChromebookでZipファイルを解凍するときやや煩雑な手続きが必要でしたが、Zipファイルを右クリック>すべて解凍でサクっと解凍できるようになりました。こういったアップデートは大歓迎です。

バーチャルデスクのテンプレート機能が標準機能として加わる

OS98の時点では実験機能として登場した、開いているウィンドウやアプリをそのままテンプレートとして保存し、まとめて呼び出せるバーチャルデスクのテンプレート機能が正式に搭載されました。OS 103では実験機能をオンにすることなく使えるようになっています。

Chromebook Virtual Desk Template
よく使う組み合わせをまとめて保存、呼び出せる

バーチャルデスクのテンプレート機能については下記記事をご覧ください。

ランチャーからGoogle Play Storeのアプリが探せるようになりました

これも現時点では実験機能なのですが、ランチャーから直接Google Play Storeのアプリが検索できるようになりました。以下のコマンドをFast Pair機能と同じ要領で有効化することで使えるようになります。

chrome://flags

chrome://flags#//launcher-play-store-search

Search Google Store Apps on Launhcer
試しにDisney+アプリをランチャーから検索してみたところ

Smart Lockによるログインが不可に

今回のアップデートでSmart Lockによるログインが不可になりました。最初に聞いたときは使っている人がいない可能性を考えましたが、おそらく本当の理由はセキュリティ上の懸念があるため。ここのところのChromebookは企業向けモデルが増加傾向にあり、セキュリティ意識が2段階くらい引き上げられた感じがあります。なお、ロック解除はそのままSmart Lockが使えるようです。

筆者のおすすめはPINコードによるログイン。パスワード入力よりもラクでおすすめです。

参考記事

ChromeOS バージョン103 新機能 まとめ

ChromeOSバージョン103に伴う大きな変化は以上になります。

ちなみに次回のバージョン104ではUIにMaterial Youデザインが適用されるなど、さらに大きな変化が待っています。実際の様子は以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。

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ともぞう

つくば在住のアラフォー会社員。他にブログ『初心者による初心者の為のウイスキーの話など。』や『OLD ROOKIE』を運営しています。

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