はじめまして、Chromebookを8年以上愛用しているクロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。このブログではChromebookについての情報を発信しています。
今回はChromeboxでの話題になります。このブログでもちょくちょく取り上げてはいますが、ほとんど反響はありませんでした。
そんな影の薄かったChromeboxですが、今年のCESでAcerとASUSがそれぞれ新しいChromeboxを発表しました。
- ASUS Chromebox 5 (CN67)
- Acer Chromebox CXI5
CESの情報は毎年気にしていますが、CESにてChromeboxが登場したのはあまり記憶にありません。
ここで改めてChromeboxとは何か、そしてこれからChromeboxが存在感を増すのではないかと感じる理由を述べたいと思います。
Chromeboxとは
ChromeboxはOSにChrome OSを搭載した小型のデスクトップPCで、Chromebookが日本に浸透するよりずっと前から存在している製品です。
本体が小さく、VESAマウントでディスプレイに直付けすることも可能です。
Chrome OSということで出来ることが限られているものの、安価でコンパクトなChromeboxはホテルのゲスト用PCや図書館の検索用PCといった用途にマッチ。
特徴としてはChromebookと比べてポート類が多く、拡張性が高いのが特徴です。例えば上記のChromeboxは、ともに最大4つのモニターに4K出力することが出来ます。
また、ChromeboxはChromebookには搭載されることはない有線LANポートを備えているのが大きなポイント。
今どきWi-Fiがない職場もないと思いますが、安定性・速度の両面から有線LANが必須になっている職場も多いと思います。
こういった意味では、個人向けというより職場向けという意味合いが強いのがChromeboxです。
また、Chromeboxはモニターやキーボード、タッチパッドがない分、同スペックのChromebookと比較して安価になる傾向があります。職場では既にモニターやキーボード、マウスなどがあり、これらを流用することでトータルのコストが安くなるので、一定のニーズがあると思われます。
今後Chromeboxが今よりも普及するかも知れない理由
このブログを度々読んでくれているかたは「またかよ」と思われると思いますが、ChromeOSは文教市場の次のターゲットとして職場に重きを置いています。
そしてChromebookが登場した2012年と違い、現在は様々なサービスがクラウドで提供されるようになりました。
例えばOffice 365のWeb版では編集機能が限られるものの、OfficeがChromebookで使えますし、画像編集などは無数のオンラインサービスが存在します。
また、Adobeもついにオンラインクラウドサービスを提供する方向へ舵を切っています。
Chromebookで使える?ウェブ版のAdobe Illustrator、Photoshopが近日公開予定 - Chrome通信
さらにコロナ禍のリモートワークの流れもあってGoogle Workspaceのようなクラウドサービスもより身近な存在になりました。
このようにPCを取り巻く環境が変化してくると、職場に置くのは従来のPCでなくChromeboxであっても問題ない、といったケースも出てくると思います。
もちろん100%置き換わることはないとおもいますが、今後もどんどん作業環境がクラウドへ移るという必然性のなか、Chromeboxが現実的な選択肢の1つになってくるのではないかと思われます。
これがChromeboxが今後脚光を浴びるかもしれない理由です。今後も注視を続けたいと思います。
手元の周辺機器を活かして個人用の据え置きとして使うのもあり。
△旧モデルはアマゾンジャパン等で販売中です。
参考:Acer Chromebox CXI5、ASUS Presents Seeing An Incredible Future at CES 2023 | News|ASUS Global