今さらきけないChromebookの基本~通常のノートPCとの違いなど

最近よく聞くChromebook。「気になってはいるけど、どういったものかイマイチよくわからない」という方も多いと思いますのでChromebookの基本的なコンセプト、使い道や普通のノートPCとの違い、現時点での魅力についてまとめておきます。

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ChromebookとはChrome OSを積んだノートパソコン

Chromebookは「Googleが開発したOSであるChrome OSを積んだノートパソコン」の総称です。通常のPCではWindows、Macbook系ではMac OSが積んでるので、ここが一番大きな違いです。

また、とにかく目を引くのが価格の安さ。安いものは3万円程度で、アメリカでは$99でセールされたこともあるなど従来のノートパソコンの概念を覆す勢いです。

2万円台でこのクオリティです。

ただ、価格の安さだけがChromebookの魅力ではありません。Chromebookが単に「安かろう悪かろう」の製品だったとしたらアメリカ市場を席捲するなど不可能です。この記事ではそんなChromebookの魅力に迫りたいと思います。

lenovo c630
lenovo c630

Chrome OSとは

Chrome OSは元々はChromeブラウザを動かすことに特化したOSです。現在はAndroidアプリやLinuxアプリも動かせるモデルも増えていますが、基本はあくまでChromeブラウザで作業を完結します。想定される作業としてはブラウジングやメール、Google DocsやSheetでの作業、アマゾンプライムビデオ、NetFlixなど各種サブスクリプション動画やYouTubeの視聴など。特殊なアプリを要することはできませんが、ブラウジングで出来ることなら何でもOKです。

機能は限られますがオフィスワークならOffice Onlineでやるのもよし。Googleが提供している無料のオフィス系アプリももちろんOK。私はDocs(Wordに相当)、Sheet(Excel相当)、Slide(PowerPointに相当)を使って脱オフィスを図っています。

無論、動画の編集や高度なオフィスワークなど、デスクトップなり何なりを使った方が良い場面もありますが、気軽に使えるChromebookの方がむしろよい部分もあります。要は使い分けです。

アマゾンプライムビデオやTverをTVに繋いで視聴したり、ソファで使うとき、寝起きで軽く調べ物をするとき、出先でスライドでプレゼンするとき等、Chromebookが活躍中です。

Chromebookは「ネットがないと何もできない」と誤解されることもあります。その辺りが気になる方は、Chromebook オフラインで出来ることをご参照ください。

Chromebookの特徴と魅力

Chromebookの魅力を羅列すると

・マシンスペックが多少低くても、快適に動作する
・起動・終了・スリープからの復帰が速く、好きな時に手軽に使える
・トラックパッド・キーボードショートカットが便利
・セットアップが容易(Wifi設定とGoogleアカウントの入力のみ)
・セキュリティソフトが不要でランニングコストがかからない
・設定がアカウントに紐づいているので、乗り換えてもトラックパッドの順逆など、あらゆる設定がすべて引き継がれる
・比較的安価な分、雑に扱ってもOK
・使おうとしたら「アップデート中です」といって待たされることがない(Chrome OSを2つ搭載することで回避)
・バッテリー持続時間が比較的長い(10時間以上が標準で、フル充電も1時間半程度)

逆に「普通の」ノートPCと比較して、デメリットと言える点は、

・Windows、Apple向けのソフトのインストールが出来ない

ところ。故に、特殊なソフトを必要とする作業は無理です。かつてはプリンターの設定がやや特殊だったり、Gyaoなどの視聴で特殊な設定が必要でしたが、現在はほとんどこうしたこともなく、2週間に1度程度のアップデートによりどんどん使い勝手が良くなっています。

また、デメリットとして挙げた「ソフトのインストールが出来ない」点ですが、短所に見えてここが長所でもあります

というのも、パソコンのウイルスというのはソフトの一種なので、ソフトがインストールできないPCにウイルスが感染することは、原理的にありません。つまりセキュリティ対策・セキュリティソフトの購入が不要なのでランニングコストはゼロです。この辺りは最近のTVCMでも強調されていますね。

では使えるソフトが全くないのか、というとそうではなく、アプリやソフトは専用の[Chromeウェブストア]から入手します。ただのウェブページへのリンクみたいなものも多いですが、オフラインでも使えるテキストエディタなど一通りのものは揃えることが可能です。拡張機能については今お使いのものが同期されます。

また、Androidアプリも使用可能で、さらに最新モデルの一部ではLinuxアプリがネイティブで動くようになり、さらに使い方は広がっています。ということで、どうしてもやりたいことがあれば、何かしらの道はあります。

動作が軽快で、起動・終了が速く、価格が安くなる理由

Chrome OSは容量4GB~5GB程度の超軽量OSなので、低スペックな構成でも快適に動作します。ローエンド向けのしょぼいCeleronやスマホ・タブレット向けのSoCに4GB程度のRAMでも通常の使い方をする分には十分。これがChrome OS最大の特徴であるともいえます。とにかくブラウザを快適に動かすという機能以外はそぎ落としたOSなので、OSそのものを動かすためのパワーは必要最小限で済みます。

不要な機能をそぎ落とした結果、動作が速く、起動・終了も速いです。そしてバッテリー持続時間も長めです

同じスペックの安価なWindows搭載ノートパソコンと比較した場合はバックグラウンド処理が遥かに少ない分、原理的にChromebookの方が快適にブラウジングが可能です。バイクが車より速いのと同じ。余談ですが、ブラウジングや動画視聴がメイン目的なら下手に安いWindows機を買うよりフル液晶で14インチ、3万円台のChromebookを買う方が満足度は高いと思います。

機能をそぎ落とし、限定した点についてはデメリットに感じる方もおられるかと思いますが、ここがファインプレー。思い切って機能を絞ったことで、Windowsの黒歴史であるネットブック化せずに済みました。ネットブックの黒歴史を知らない人はスルーして欲しいのですが、かつてのネットブックの「機能は限定するものの、一応何でもできる」という中途半端な方向性は、Atomには荷が重すぎて動作がもっさり。Chromebookはかつてのネットブックと同じという意見を耳にしたことがありますが、全くの別物です。

ただ、機能をそぎ落としたといっても、必要なカスタマイズ性は確保されています。Chromebookで設定できることの全てを下記記事にまとめてありますので、気になる方は見てください。

まとめると、基本的に安価なプロセッサ、4GB程度のメモリでも軽快に動作するため、製造コストは抑えられます。また、ローカルストレージは32GB~64GB程度でデータはクラウドに置いてね、というスタンスで(Chromebookを購入する100GB分のGoogle Drive容量が貰えます。無料期間は2年間。)ハードドライブが無い分故障のリスクが減り、コストカット・小型軽量化にもなっています。こういった要素が相まって、価格が全体的に安くなっています。

ここは声を大にして言いたいのですが、Chromebookは、安売りや値引きをした結果安くなっているのではなく、Googleが最初から小売価格が低く抑えられるようプロデュースしているという点。つまり「安かろう悪かろう」の製品ではありません。もっとも近頃はこういった誤ったイメージも、大分払拭されているようで嬉しい限りです。

Chromebook Flip C434
名機、Chromebook Flip C434

ChromebookのノートPCとしての使い勝手と通常のノートPCとの違い

ノートPCとしての使い勝手という観点でみると、BluetoothとWifi(ac対応)は全てのモデルで標準装備されています。

拡張性については、最近のモデルはUSB Type-CとUSB Type-Aを装備。周辺機器も手持ちの者が全て使えると思っていただいて差し支えないです。Windows用のものはもちろん、Mac用のBluetoothマジックパッドやMac用のキーボードでも動作確認をしています。

外部ディスプレイへの接続は、HDMIケーブルから。一部USB Type-Cで外部ディスプレイに出力するモデルもあります。SDカードスロットも大体備わっています。充電は専用アダプタでなく、USB Type-C(Thunderbolt 3)で賄うものもあり、汎用性は高いです。

トラックパッドはタップでクリック、2本指タップで右クリック、2本指縦スワイプで上下スクロール、3本指横スワイプでタブの切り替えなど機能面はバッチリ。逆スクロール(ネイティブ)にすることも可能です。

キーボードについては、Deleteキーがなく[Alt]+[Backspace]で対応するなど、操作が少し特殊ですが、その代わり、戻る・進むキーやリロードキー、全画面表示キーなどがキーボード上部に配置され、ブラウジングに特化していることを感じさせる作りになっています。もちろん日本語だけでなく、あらゆる言語に対応させることが可能です。より詳しくは以下の記事をご参照ください。

多様化するChromebook

今までに書いたことはChromebook全体に言えることですが、個別のChromebookの違いについても軽く触れておきます。より詳しくは下記記事を見て頂ければと思います。

現在Acer、ASUS、Dell、HP、LenovoなどのメーカーがChromebookを製作・販売しており、ハードウェア構成は多種多様。まず大きく分けて、フリップタイプと呼ばれるディスプレイが回転してタブレット的に使えるモデルが結構あります。Androidが使えるので、こういったニーズも多いようです。フリップタイプは平均的に$100程度上乗せされる感じです。

また、小学生も使うことを想定した国軍基準のMIL-STD 810Gに準拠した耐久性を持つモデルがあります。少し価格が高く本体がゴツくなりますが、120cmからの落下や衝撃に耐えるというのは心強い限り。また、防滴仕様キーボードを搭載したモデルも存在します。この辺りは個人のニーズ次第ですが、きっとピッタリのモデルが見つかります。現時点でのおすすめモデルは以下にまとめてあります。

米アマゾンのものも多く紹介していますが、米アマゾンは日本で販売されていないモデルを購入できるのが魅力。一見難しそうですが購入のハードルは、決して高くありません。日本の通販と何も変わりません。決済も円でOK。私はいつも楽天デビットカード(VISA)で決済しています。

まとめ

少しでもChromebookのことが伝わればよいと思ってこの記事を書きましたが、何もChromebookを買うべし、と言っている訳ではありません。

ただ、PC選びの際に、Chromebookも選択肢に入れることで、より良い選択が出来る可能性が広がればいいと思います。特にサブ機として考える場合、少なくとも一考の価値はあると思います。この記事が気に入っていただけた方は、ツイッターなどでシェアして頂けるとありがたし。

また、このブログでは実機の操作方法や、選び方のポイント、上級者向けの使い方などについても書いています。併せて見て頂ければと思います。

次の記事は今熱い国内モデルについての記事になる予定です。近日公開予定。

追記:できました。

現在過去記事を全体的にリライト中です。よければ過去記事もご覧ください。目次 | Chrome通信