今さらきけないChromebookの基本~通常のノートPCとの違いなど

今さらきけないChromebookの基本~通常のノートPCとの違いなど

ビックカメラがChromebook特設コーナーを設けるなど、かつてない盛り上がりを見せるChromebook。

そんなChromebookが気になってはいるものの、どういったものかイマイチよくわからない、という方も多いと思いますので、Chromebookの基本的なコンセプト、使い道や普通のノートPCとの違い、現時点での魅力について、まとめておきます。少し長くなって申し訳ないですが、最後まで見て頂ければ嬉しいです。

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ChromebookとはChrome OSを積んだノートパソコン

ここについてはご存知の方も多いと思いますが、Chromebookは「Googleが開発したOSであるChrome OSを積んだノートパソコン」の総称です。通常のPCではWindows、Apple系ではMac OSが積んでるので、一番大きな違いがここになります。

また、とにかく目を引くのが価格の安さ。安いものは三万円台からで、アメリカでは$99でセールされたこともある、という点が特にノートパソコンの概念を覆すもの。

2万円台でこのクオリティです。

ただ、そこだけがChromebookの魅力ではありません。Chromebookが単に「安かろう悪かろう」の製品だったとしたら、2011年にデビューしてから瞬く間にアメリカの教育市場を完全に制圧し、5割強のシェアを獲得するなど不可能です(Windows2割、Apple系1割とその他という感じです)。ここでは、そんなChromebookの魅力に迫りたいと思います。

lenovo c630
lenovo c630

Chrome OSを積んだ一体型のPCや小型デスクトップ型、スティック型、タブレット型もありますが、ここでは一番メジャーなChromebookに話を絞ります。

Chrome OSとは

Chrome OSは元々GoogleのChromeブラウザを動かすことに特化したOSです。現在はAndroidアプリや、2019年以降販売モデルでLinuxアプリが動かせるようになっていますが、基本的にはChromeブラウザでの作業がメインになります。想定される作業としては、ブラウジングやメール、動画視聴など、要するに「普通の」ノートパソコンで出来る作業そのものとなります。

オフィスワークなら、機能は限られますが、無料のOffice Onlineでやるもよし、サブスクリプションしてる方はアンドロイド経由でOffice 365を使うもよし。

個人的にはGoogleの提供する無料のドキュメント(WORDの軽量版みたいなもの)、スプレッドシート(Excelの軽量版みたいなもの)、スライド(PowerPointの軽量版みたいなもの)を使って脱オフィスを図っています。

つまり、PCでやる作業の多くが、Chromebookでも出来るということ。無論、動画の編集やマクロなどを使う本格的なオフィスワークなど、デスクトップなり何なりを使った方が良い場面もありますが、気軽に使えるChromebookの方がむしろよい部分もあります。要は使い分けです。

個人的にはホームビデオなどの編集やゲーム、本格的なオフィスワークはWindowsのデスクトップでやります。

逆に、AmazonビデオやTverをTVに繋いで視聴したり(見たい時にパッと使える。ディスプレイを閉じて外部出力にした状態ならバッテリーが15時間は持つ。)、急ぎでメールをするとき(起動が速いので)、軽く調べ物をするとき(同じく起動が速いので)、出先でPCが必要な時(スライドでプレゼンするとき)等でChromebookが活躍中です。

また、フリップタイプと呼ばれる、ディスプレイが回転するモデルでは、電子書籍を読むなど、タブレット的な使い方も可能です。

$200台のフリップタイプモデル

Chromebookは「ネットがないと何もできない」と誤解されることもあります。その辺りが気になる方は、Chromebook オフラインで出来ることをご参照ください。

Chromebookの特徴と魅力

Chromebookの魅力を羅列すると

・マシンスペックが多少低くても、快適に動作する=低価格化の要因
・起動・終了・スリープからの復帰などの挙動が爆速で、好きな時に手軽に使える
・セットアップが簡単(初期設定で必要なのはWifi設定とGoogleアカウントの入力のみで1分もかからない)
・セキュリティソフトが必要ないので、ランニングコストがかからない
・設定がアカウントに紐づいているので、別のChromebookに乗り換えても、キーボードの日本語化設定やトラックパッドの順逆など、あらゆる設定がすべて引き継がれる
・トラックパッド・キーボードショートカットが便利
・比較的安価な分、神経質にならず手軽に使える
・使おうとしたら「アップデート中です」といって待たされることがない(Chrome OSを2つ搭載することで回避)
・バッテリー持続時間が比較的長い(10時間以上が標準で、フル充電も1時間半程度)
・Bluetooh4.0~、無線LAN(a/g/ac規格)が全ての機種に搭載されている拡張性の高さ

逆に「普通の」ノートPCと比較して、デメリットと言える点は、

・Windows、Apple向けのソフトのインストールが出来ない

ところ。故に、特殊なソフトを必要とする作業は無理です。

現時点では、デメリットと言える点は、これ以外に思いつきません。かつてはプリンターの設定がやや特殊だったり、Gyaoなどの視聴で特殊な設定が必要でしたが、現在はこうしたこともなく、2週間に一度程度のアップデートによりどんどん使い勝手が良くなっています。メジャーアップデートは現時点で78回目。その他マイナーアップデートは数え切れず。

ただし、デメリットとして挙げた「ソフトのインストールが出来ない」点ですが、短所に見えてここが長所でもあります。というのも、パソコンのウイルスというのはソフトの一種なので、ソフトがインストールできないPCにウイルスが感染することは、原理的にないです。つまり(ユーザー側での)セキュリティ対策・セキュリティソフトの購入が不要なので、ランニングコストはゼロです。この辺りは最近のTVCMでも強調されていますね。

では使えるソフトが全くないのか、というとそうではなく、アプリやソフトは「Chromeウェブストア」から入手します。ただのウェブページへのリンクみたいなものも多いですが、オフラインで使えるテキストエディタなど、一通りのものは揃えることが可能です。拡張機能については、今お使いのものが同期されます。設定で非同期にすることも可能です。

また、Androidアプリも使用可能で、さらに最新モデルの一部ではLinuxアプリのインストール、使用が可能となり、さらに使い方は広がっています。ということで、どうしてもやりたいことがあれば、何かしらの道はあります。

動作が軽快で、起動・終了が速く、価格が安くなる理由

Chrome OSは容量4GB~5GB程度の超軽量OSなので、高スペックな構成でなくとも十分に快適に動作します。

ローエンドノートパソコン用のしょぼいCeleronプロセッサやハイエンドタブレット向けのSoCに4GB程度のRAMでも通常の使い方をする分には十分。これがChrome OS最大の特徴であるともいえます。

とにかくブラウザを快適に動かすという機能以外はそぎ落としたOSなので、OSそのものを動かすためのパワーは必要最小限で済みます。

不要な機能をそぎ落とした結果、動作が速く、起動・終了も速いです。そしてバッテリー持続時間も長めです

同じスペックの安価なWindows搭載ノートパソコンと比較した場合は、オーバーヘッドが小さい分、原理的にChromebookの方が快適にブラウジングが可能です。余談ですが、ブラウジングや動画視聴がメイン目的なら、下手に安いWindows機を買うより、フル液晶で14インチ、3万円台のChromebookを買う方が満足度は高いと思います。

機能をそぎ落とし、限定した点についてはデメリットに感じる方もおられるかと思いますが、ここが実はファインプレー。思い切って機能を絞ったことで、Windowsの黒歴史であるネットブック化せずに済みました。

ネットブックの黒歴史を知らない人はスルーして欲しいのですが、かつてのネットブックの「一応一通り何でもできる」という方向性は、Atomには荷が重すぎて、動作がもっさり。Chromebookはかつてのネットブックと同じという意見を耳にしたことがありますが、全くの別物です

ただ、機能をそぎ落としたといっても、必要なものは一通り揃っており、カスタマイズ性は確保されています。Chromebookで設定できることの全てを下記記事にまとめてありますので、気になる方は見てください。

まとめると、基本的に安価なプロセッサ、4GB程度のメモリでも軽快に動作するため、製造コストは抑えられます。

また、ローカルストレージは32GB~64GB程度で、データはクラウドに置いてね、というスタンスなので(なお、Chromebookを購入するともれなく100GB分のGoogle Drive容量が貰えます。無料期間は2年間。)、ここでもコストが抑えられるとともに、ハードドライブが無い分故障のリスクが減り、小型軽量化にもなっています。こういった要素が相まって、価格が全体的に安くなっています。

ここは声を大にして言いたいのですが、Chromebookは、安売りや値引きをした結果安くなっているのではなく、Googleが最初から小売価格が低く抑えられるようプロデュースしているという点。つまり「安かろう悪かろう」の製品ではありません。もっとも近頃はこういった誤ったイメージも、大分払拭されているようで嬉しい限りです。

Chromebook Flip C434
名機、Chromebook Flip C434

ChromebookのノートPCとしての使い勝手と通常のノートPCとの違い

ノートPCとしての使い勝手という観点でみると、BluetoothとWifi(ac対応)は全てのモデルで標準装備されています。

拡張性については、最近のモデルはUSB Type-CとUSB Type-Aを装備。周辺機器も手持ちの者が全て使えると思っていただいて差し支えないです。Windows用のものはもちろん、Mac用のBluetoothマジックパッドやMac用のキーボードでも動作確認をしています。

外部ディスプレイへの接続は、HDMIケーブルから。一部USB Type-Cで外部ディスプレイに出力するモデルもあります。SDカードスロットも大体備わっています。充電は専用アダプタでなく、USB Type-C(Thunderbolt 3)で賄うものもあり、汎用性は高いです。

トラックパッドはタップでクリック、2本指縦スワイプで上下スクロール、3本指横スワイプでタブの切り替えなど機能面はバッチリ。逆スクロール(ネイティブ)にすることも可能です。

キーボードについては、デリートキーがなく[Alt]+[Backspace]で対応するなど、操作が少し特殊ですが、その代わり、戻る・進むキーやリロードキー、全画面表示キーなどがキーボード上部に配置され、ブラウジングに特化していることを感じさせる作りになっています。もちろん日本語だけでなく、あらゆる言語に対応させることが可能です。より詳しくは以下の記事をご参照ください。

マイクを内蔵しているので、「OK グーグル」と話しかけて検索することも可能です。ただ、デフォルトでは電源に接続した状態でのみ反応する設定になっているので、設定の変更は上記「Chromebookで設定できることのすべて」を参考にしてください。また、最近は一部モデルでGoogle Assistantの搭載が始まりました。順次アップデートで対応予定とのことです。してくれます。

という訳で、一部操作は慣れが必要なものの、機能がそぎ落としてあるからといって犠牲になっている点はほとんどありません。さすがGoogle、という感じです。

多様化するChromebook

今までに書いたことはChromebook全体に言えることですが、個別のChromebookの違いについても軽く触れておきます。より詳しくは下記記事を見て頂ければと思います。

現在Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovoなどの台米メーカーがChromebookを制作・販売しており、ハードウェア構成は多種多様です。まず大きく分けて、フリップタイプと呼ばれるディスプレイが回転してタブレット的に使えるモデルが結構あります。Androidが使えるので、こういったニーズも多いようです。フリップタイプは平均的に$100程度上乗せされる感じです。

また、小学生も使うことを想定しているため、一部モデルで、米国軍基準のMIL-STD 810Gに準拠する高耐久モデルがあります。少し価格が高く、ゴツくなりますが、120cmからの落下や330mlまでの水バシャーに耐えるというのは心強い限り。

さらに、落下耐性はないものの、水バシャーには耐える防滴仕様のモデルも存在。この辺りは個人のニーズ次第ですが、きっとピッタリのモデルが見つかります。現時点でのおすすめモデルは以下にまとめてあります。

米アマゾンのものも多く紹介していますが、やはり日本で展開されていないモデルを取得できるのが魅力。購入のハードルは、決して高くありません。決済も円でOK。私はいつも楽天デビットカード(VISA)で決済しています。

まとめ

少しでもChromebookのことが伝わればよいと思ってこの記事を書きましたが、何もChromebookを買うべし、と言っている訳ではありません。

ただ、PC選びの際に、Chromebookも選択肢に入れることで、より良い選択が出来る可能性が広がればいいと思います。特にサブ機として考える場合、少なくとも一考の価値はあると思います。この記事が気に入っていただけた方は、ツイッターなどでシェアして頂けるとありがたし。

また、このブログでは実機の操作方法や、選び方のポイント、上級者向けの使い方などについても書いています。併せて見て頂ければと思います。

次の記事は今熱い国内モデルについての記事になる予定です。近日公開予定。

追記:できました。

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