最近話題のChromebook(クロームブック)は安価ながら実用的なPCとして人気を博しています。
ただChromebookは形状やスペックも様々で、どれを買ったらよいか迷う方も多いと思います。
このページではChromebookを使い始めて7年のマニアが
- Chromebookの選ぶ際に押さえておきたいポイント
- 現時点でオススメするChromebook7選
をご紹介します。
Chromebook選びにお悩みの方、ぜひ最後までお付き合いください。
Chromebookとは
ChromebookはGoogleが開発するChrome OSを搭載したパソコンです。2011年に登場して以来、主に文教市場を中心に爆発的に普及し、日本においても文教市場で5割強のシェアを持つまでに成長しています。
リーズナブルな価格でありながら快適に動作するChromebookは、ブラウザ「Chrome」を動かすことに特化しており、ブラウジングやメール、動画視聴のといった通常の使い方からGoogle Docsなどの作業もこなすことが出来ます。フル機能のChromeが使えるため、拡張機能が使えるのがスマホやタブレットに対する強みです。
また、通常のパソコンと違って機能が限定されているため、WindowsやMac向けソフトがインストールできないのですが、一方でOSが軽く動作が快適で、セキュリティソフトが必要ない、起動・終了が非常に速いなどの利点があります。動作が軽いので比較的安価なCPUでも快適に動作するため、リーズナブルな価格での販売が可能になっています。
まずはサクサク度に関わるCPUをチェック
通常のパソコンと同様にChromebookでも処理性能(=動作の快適さ・サクサク度)に大きく関わるのはCPUと呼ばれる部品です。
CPUはパソコンの頭脳に当たる部分で、このCPUの性能が高いほど快適に動作します。
通常のWindowsやMacと比較すると、Chromebookは機能を絞っている分、CPUの性能が多少劣っていてもChromeブラウザが快適に動作するのが大きな強みです。
RAMという要素もありますが、通常はCPUにあわせたグレードのものが採用されているため、あまり気にしなくても大丈夫です。
Chromebookに搭載されるCPUは大きく分けて
- インテル製のもの
- それ以外(MediaTekやQualcomなど)
に分かれます。
ざっくりとしたイメージで言うと、インテル製CPUを採用しているのはパワー重視、それ以外のMediaTekやQualcomを採用しているモデルはバッテリ持続時間重視となります。
MediaTek製などの「CPU」は、実際のところはSoCといってタブレットやスマホ向けに製作されるチップです。性能はそれなりですが、その分省電力性に優れています。Intel製はWindowsのノートパソコンでも採用されているメジャーなものです。
ということで、Chromebookを選ぶ際にはまずCPUをチェックします。
選ぶときの現時点での基準ですが、インテル製CPUの場合、最低でも「Intel Celeron 4500」以上は欲しいところ。Intel製のものは型番が大きいほど性能が良いのですが、Celeron N4500以上であれば、少なくとも2年程度は快適に使うことが出来ると思います。
例えば上の画像の商品では「Celeron 6305」と表示されています。これは4500よりも数字が大きく、性能は問題ないことを示しています。
型番がN4000以下のものは既に古くなっていて性能が低く、バッテリ持続時間も特に優れている訳ではないため、現時点で選ぶ理由は安さ以外にありません。
また、上位機種に採用されている「Intel Core iシリーズ」は、より快適な体験をしたい方向けのモデルです。価格は高めですが、動作は非常に快適。予算に余裕があればおすすめです。
特にLinuxアプリを使ってみたいという方であれば、Core iシリーズが性能的に必須です。
注意点としては、Core iシリーズなどパワーがある機種の場合は、その分バッテリ持続時間が短くなります。現行のCore i3モデルでは公称10時間程度ですが、動画を見るといった使い方であれば実質7-8時間程度となってしまいます。
一方インテルじゃない方、例えば「MediaTek 8183C」を搭載したChromebookは省電力性に非常に優れており、バッテリー持続時間が15時間を超えるものも存在します。価格も安めで人気があります。

実際のところ、Chromebookの動向を8年ほど追いかけている経験上、Chromebookの価格はCPUの性能とほぼ比例しています。価格が安いのに性能が高い、価格が高いのに性能が低いということはまずありません。
ポイント
性能とバッテリ持続時間はトレードオフの関係にあります。自宅でじっくり使う場合は性能の高いものを、出先で軽作業中心という方ならバッテリ持続時間を重視すると良いと思います。
ストレージについて
ストレージ=データ容量ですが、Androidアプリを多く入れたり、Linuxアプリを多数使う、といった場合以外はそこまで気にしなくても大丈夫です。
反対に、Androidアプリを多数入れたい方は、後から増やすことはできないので、チェックしておいた方が良いと思います。
なお、Chrome OS本体はおよそ10GB分程度の容量となっているため、自由に使えるストレージは記載されている容量から10GB程度引いた容量になります。Chromebookは総じてストレージ容量が小さいのは「データはクラウドに保存すればよい」というコンセプトに基づいているため。
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形状はクラムシェル、コンバー チブル、2-in-1 タブレット型の3つ
Chromebookの形状は
- クラムシェル
- コンバーティブル
- 2-in-1 タブレット
に分かれます。
クラムシェルはいわゆる「普通のノートPC」。コンバーチブルタイプは画面が360°回転することで、タブレットモードを含む様々なスタイルで使用することが出来るタイプです。ChromebookはAndroidアプリに対応しているので、コンバーチブルタイプは人気があり、各メーカーから多数のモデルが販売されています。予算に制約がなければコンバーティブルタイプにすれば良いですが、似たスペックのクラムシェル型と比較して価格が1~2万ほど上乗せされます。
2-in-1 タブレットタイプはキーボードとバックスタンドがマグネット着脱式で、外すとタブレットとしても使用できるタイプのChromebookです。この形状は比較的新しく、近年急速に存在感を増しています。1台でノートパソコン・タブレットという2通りの使い方ができるため、2-in-1と表現されます。
近年増えている2-in-1 タブレットタイプはタブレットとしての使いやすさを考えて11インチ以下のモデルがほとんどです。キーボードと作業領域が狭いためじっくりと作業するには不向きですが、タブレットとして使いやすいように軽量化されているので、電子書籍リーダーや動画視聴など、あまりキーボードを使わない使い方を想定している方や、お子さんにおすすめです。
タブレットといえばiPad一択でAndroidタブレットはほぼ存在しないも同じ、という状況が長く続いていたため、Androidアプリは大きな画面に最適化しておらず、Chromebookとの相性はあまり良くなかったのですが、タブレットタイプのChromebookが爆売れしたことでサードパーティー各社が動き、この問題は解消しつつあります。
ただ、性能的にタブレットタイプのChromebookで3Dゲームなど重めのタスクは向きません。とはいえ、「にゃんこ大戦争」くらいなら余裕です。社外の打ち合わせでGoogle Docsを使ったメモ書き、電車で書類の確認、電子書籍を読む、動画視聴程度は問題ないので、そのような使い方を想定している方にはうってつけです。
ポイント
コンバーチブルタイプはクラムシェルに比べて価格が高い傾向にありますが、テントスタイルにして外部キーボードを使用することで、飲み物をこぼして故障するリスクを避けることが出来ます。2-in-1 タブレットタイプは画面が小さめのものがほとんどなので、作業を重視する方でタブレットタイプが欲しい方は選択肢が「Lenovo IdeaPad Duet 560 Chromebook」のみになります。
タイプ別のメリット・デメリットは以下のページに詳しくまとめていますので、一度確認しておいてください。
Chromebookのクラムシェルタイプとコンバーチブルタイプのメリット・デメリットを解説 - Chrome通信
ディスプレイのスペックは以前ほど気にしなくてよい
以前は解像度の低いディスプレイやIPS液晶方式ではなくTN方式のものがあったりしていたChromebookですが、近年は姿を消しています。14インチのChromebookはフルHD(解像度1920x1080ドット)のIPS液晶方式となっているので、あまり気にしなくても大丈夫です。11.6インチのものは13いディスプレイやIPS液晶方式ではなくTN方式のものがあったりしていたChromebookですが、近年は姿を消しています。14インチのChromebookはフルHD(解像度1920x1080ドット)のIPS液晶方式となっているので、あまり気にしなくても大丈夫です。
11.6インチのものは1366×768ピクセルが標準です。このサイズでフルHDだとアイコンや文字が小さくなりすぎるので、この解像度となっています。
とはいえ、現時点でもモデルによって異なるポイントが2つあります。
1つ目がグレア(光沢)とノングレア(非光沢)の違い。
グレアタイプは発色が綺麗ですが映り込みが激しく、目が疲れやすい。ノングレアタイプは長時間の作業でも目が疲れにくいという特徴があります。
ただ、Chromebookの標準はグレアタイプ。ノングレアとなると機種がかなり限定されてしまいます。
どうしてもノングレアが良いという方は商品ページを良く確認した方が良いです。
もう一つめはタッチスクリーンの有無。
コンバーチブルタイプと2-in-1 タブレットタイプは必ずタッチスクリーン対応ですが、クラムシェルタイプの場合はタッチ非対応が多いので、タッチパネルを使いたい方は要確認です。
例えば富士通のFMV Chromebookはタッチ対応・非対応の2種類があって、価格差が5000円ほどとなっています。
ポイント
ディスプレイについてはグレア・ノングレア、タッチ対応の有無だけチェックすればよし。
サイズ感・重量
Chromebookのサイズは10.1インチから最近だと17インチの機種まで様々です。
Windowsでは13インチで700グラム、といったモデルもありますが、残念ながらChromebookは小さい11.6インチタイプでも1㎏程度、14インチで1.4kg程度となります。
大きいのに軽い、小さいのに重いというモデルはないです。
タブレットタイプは例外的に軽く、単体だとiPadと同じ程度の重量です。
あまり軽いモデルがないのは、車移動がデフォルトのアメリカ人は重さを気にしないため。Chromebookの主戦場が北米なので、そうなってしまいます。
ただ、Chromebookはバッテリ持続時間が長めなので、外出前に充電しておけば、アダプタを持ち運ばなくても大丈夫なのでです。
基本的に持ち運んで外で使う場合は11.6インチや12インチのモデルが軽くて使いやすいと思います。14インチでも大丈夫ですが、15.6インチ程度になると持ち運びはつらい。逆に、ほとんど持ち運ぶ機会がないのであれば、大きい画面がやはり使いやすいです。
ポイント
持ち運ぶ機会が多いなら11.6インチか12インチがおすすめですが、そうでなければ14インチ以上が使いやすい
キーボード
Chromebookのキーボードによる違いは
- 英字キーボード・日本語キーボード
- バックライトの有無
- エルゴリフトヒンジかどうか
といったところ。現在日本で販売されているモデルは英字キーボードモデルと日本語キーボードモデルが混在しているので、この点は必ず確認が必要です。
日本語キーボードは変換・無変換キー、半角キーがある一方、基本的には英字キーボードが前提の筐体にキーの多い日本語キーボードを詰め込んでいるので、一部のキーが小さくなったりします。特に11.6インチのChromebook日本語キーボードは右側すごくが詰まりがち。
英字キーボードではキーが不自然に小さいといったころはありませんが、カナ入力をする方は避けた方がいいと思います。変換・無変換キー、半角キーはありませんが、英字キーボードでも日本語の入力に問題はありません。英字キーボードは半角キーの代わりに「Ctrl+スペース」で対応しますが、すぐに馴れます。
日本語キーボードでもキーのサイズ問題を克服したモデルが富士通のFMV Chromebookです。キーボードを重視するならこれ一択です。
2つ目のポイントとしてはミッドレンジ以上のモデルではバックライトキーボードが搭載されており、暗所での作業で便利です。ガジェット感があり、見た目に嬉しい。
ASUS製の一部モデルなどではエルゴリフトヒンジと呼ばれるキーボードに最適な傾斜をつける仕組みがあります。この仕組みは構造的にクラムシェルタイプ限定。キーボード入力がメインなら一考の価値ありです。
出入力端子(インターフェース)、付属品について
最近のChromebookはUSB Type-AとUSB Type-Cを2つずつ備えたモデルが一般的です。中にはUSB Type-Aが1つのモデルもありますが、ハブを使えばどうにでもなるのであまり神経質にならなくても大丈夫です。USB接続のキーボードやマウスは問題なく使用可能です。
もちろん全てのChromebookはBluetooth機器を接続することが可能です。
充電はUSB Type-Cで行います。アダプターは付属しています。
外部ディスプレイ出力用にHDMIポートがあるモデルもありますが、最近はUSB Type-Cで出力するモデルが一般的になりつつあります。Type-Cのモデルを外部ディスプレイへHDMI端子で接続する場合は別途アダプタが必要になります。
Chromebookを外部ディスプレイに接続する方法と使いやすくする設定を解説 - Chrome通信
また、機種によってはスタイラスペンが付属しているモデルがあります。2-in-1 タブレットタイプはキックスタンド付きのカバーとマグネット着脱式キーボードが付属しています。
ミリタリーグレードの耐久性を持つモデルも
Chromebookの一部の機種は「MIL-STD-810」という米国軍の規格にそった耐久性があります。多少重くなりがちですが、122cmからの落下耐性や60kgまでの圧力テストなどをパスする耐久モデルは特に子供のために買う方におすすめです。
ポイント
耐久性があっても防滴キーボードではない機種もあるので注意が必要です。
ではここからタイプ別におすすめのChromebookを挙げていきます。
2-in-1 タブレットタイプのChromebook おすすめ機種
キーボード着脱式の2-in-1 タブレットタイプのChromebookはGoogle Sheetを使わない方で電子書籍リーダーや動画視聴したいといった方におすすめです。現時点ではLenovo製が2つ、ASUSから3つ、HPから1つ販売されていますが、おすすめはミリタリーグレードの耐久性がある「ASUS Detachable CM3」です。特にお子さんにおすすめです。
ASUS Chromebook Detachable CM3
「ASUS Chromebook Detachable CM3」はキーボード着脱式の2-in-1 Chromebookです。10.5インチディスプレイの本体とマグネット着脱式のキーボード、キックスタンド付きカバー、本体収納式のスタイラスペンの4点セットでの販売となっています。

ディスプレイは10.5インチ、解像度1920×1200ドット (WUXGA)のTFTカラー液晶/グレアディスプレイ。バッテリ駆動時間は約12時間と安心して使える長さです。
本体収納式のスタイラスペン付き。
ASUS Chromebook Detachable CM3の最大の特徴は、薄さ7.9mmながら米国軍事規格であるMIL-STD 810Hミリタリーグレード規格に準拠していて堅牢性に優れている点。子供が乱暴に扱っても安心なモデルです。その気になれば真夏のビーチやスキー場、砂漠でも使えるすごいやつ。
本体重量も約520gと子供でも扱いやすいモデルです。
自動更新ポリシーは2028年6月まで。
11.6インチのおすすめChromebook
ディスプレイサイズが11.6から12インチのおすすめモデルを2つ紹介します。コンバーチブルタイプの『Acer Chromebook Spin 311』とクラムシェルタイプの『ASUS Chromebook CX1』はどちらも3万円台のモデルです。
Acer Chromebook Spin 311
「Acer Chromebook Spin 311」は11.6インチ のディスプレイを搭載したコンバーチブルタイプのChromebookです。

CPUに並列処理と省電力性に優れた「MediaTek M8183C」を搭載。15時間のバッテリ持続時間を実現し、外出時にアダプターを持ち歩く必要がありません。
重量も約1,050gと軽量なので、携帯性を重視する方におすすめのモデルです。
実機を触った感じではシルバーの色味が綺麗です。ギラギラしすぎず、適度にポップな落ち着いた感じの色合いで見ていて楽しいモデル。側面のカーブがデザイン的にもいい感じに仕上がっている印象です。キーボードにもこだわっており、キーの中央を少し窪ませることで打ちやすさに配慮。
このモデルには日本語キーボード版と英字キーボード版があります。日本語キーボード版は単純にキーが多いため、右側のキーが少し詰まり気味。変換キー・無変換キーを普段使わない方であれば英字キーボード版がおすすめです。ただし、英字キーボード版はストレージが32GBになる点に注意。
11.6インチコンバーチブルモデルの定番。携帯性に優れたChromebookを探している方におすすめです。
△ 上記掲載モデルは自動更新ポリシーが2028年6月まで有効。同じモデルでも型番によっては2026年までのものもあるのでご注意。
ASUS Chromebook CX1(1101)
「ASUS Chromebook CX1101」は11.6インチのディスプレイを搭載したクラムシェルタイプのChromebookです。
定価で30,000円程度と非常に手ごろなモデルながら、ミリタリーグレードのMIL-STD810Hに準拠したタフなモデルで防滴キーボードを搭載と魅力的。
スタンダードな性能を持つIntel Celeron N4020を搭載しつつ13.7時間の長時間駆動。タフで長時間駆動と持ち歩くのに最適なモデルです。
ストレージの違いにより2つのバージョンが存在します。32GB版と64GB版の価格差は約4,000円と悩みどころですが、Androidアプリを特に使わないという方ならストレージが32GBのモデルを選び、必要に応じてSDカードで補うということで良いと思います。
ミリタリーグレードの耐久性と防滴キーボードは頼もしい。持ち歩く前提なら検討すべきモデルだと思います。
自動更新ポリシーは2026年6月までなので、それまでと割り切って使うならあり。
13-14インチ おすすめChromebook
Chromebookで主流のディスプレイサイズ13.3インチから14インチのおすすめモデルを紹介します。このカテゴリは数が多いので、厳選したものをご紹介しています。
Lenovo IdeaPad Duet 560 Chromebook
「Lenovo IdeaPad Duet 560 Chromebook」は キーボード着脱式 2-in-1 タブレットタイプのChromebookです。 13.3インチの有機ELディスプレイを搭載した稀有なモデルです。

本モデル最大の特徴である有機ELディスプレイは70%のブルーライトをカットするほか、メリハリのある鮮やかな表現を可能にしています。さらに4つのスピーカーを搭載し、エンタメ機としては最高峰のものに仕上がっています。現状では有機ELディスプレイを搭載したChromebookは本機のみ。
CPUには省電力性に優れたクアルコム製Snapdragon 7c (Gen2)を採用し、バッテリ駆動時間は約15時間。サイズは7.2mm x 186.8mm x 305.9mm。本体のみの重量は700g。
触った感じでは動作はキビキビとしており、ディスプレイ・キーボードを含めて本体の質感は非常に高い。
とにかく有機ELディスプレイを搭載したChromebookは貴重。美麗なディスプレイと4つのスピーカーで映画を楽しみたいといった方におすすめです。登場以来価格が変わっておらず、値崩れは見込めないうえ円安で高くなる可能性もあるので、気になったときが買い時です。
自動更新ポリシーは2030年6月までと長く使えるモデルです。
ASUS Chromebook Flip CM1 (CM1400)
「ASUS Chromebook Flip CM1 (CM1400)」は14インチのディスプレイを搭載したコンバーチブルタイプのChromebookです。

ディスプレイ解像度は1,920×1,080ドットのグレアタイプで、CPUにAMD 3015Ceを搭載。メモリは8GB、ストレージは64GBとなっています。
AMD 3015CeはライバルのIntel Celeron N4020と比較した場合、ともに2スレッドで動作クロック数は互角(1.1GHz vs1.2GHz)。一方、GPUコアクロック数は3015Ceが5倍という情報もあります。性能面では通常の使い方なら問題ないと思います。
CPU | AMD 3020e vs Intel Celeron N4020の比較
本機の大きなアドバンテージはミリタリーグレードのSTD-MIL 810Hに準拠する高い耐久性。耐衝撃性やパネル圧力テストはもちろん、ポート耐久テストなどもクリアし、キーボードの防滴加工も。14インチのミドルスペッククラスでSTD-MIL 810Hに対応したモデルは現状ありません。
インターフェースはUSB Type-Cx2+USB Type-Ax1。 高さ18.6mmとミリタリーグレード品にしては薄い部類ですが、重量が約1.65kgとやや重めなので、携帯性を重視する方には不向きです。
とはいえ14インチの堅牢モデルは希少。故障原因を問わない「ASUSあんしん保証」付きなので長く使えるモデルになりそうです。
自動更新ポリシーも2029年6月までと長いです。
Lenovo Chromebook Flex 550i
「Lenovo Ideapad Flex550i Chromebook」は13.3インチのディスプレイを搭載したコンバーチブルタイプのChromebookです。

13.3インチのディスプレイはフルHD(1920x1080)のIPS液晶。現在アマゾンで販売中のモデルではCPUにCeleron 5205Uを搭載しつつ36,000円と物凄くお買い得。Celeron 5205UはN4000台のシリーズよりは2段階程度上の処理性能があります。
外観上の特徴は、本体がプラスティックながら、天板はアルミ合金製とのこと。見た目はすっきりしていて洗練されています。また、Lenovo製なので特にキーボードの打ちやすさに優れているとの情報もあります。最新の規格Wifi 6に対応し、重量は約1.35kg。14インチでは大きすぎるけど11.6は小さすぎるという方におすすめのモデルです。
一方CPUにCeleron T4500を搭載したモデルは41,000円程度で選ぶ理由はありません。
自動更新ポリシーは2028年6月まで。
富士通 FMV Chromebook
「富士通 FMV Chromebook」は14インチのディスプレイを搭載したクラムシェルタイプのChromebook。国産初のコンシューマー向けChromebookです。個人的に非常におすすめです。
CPUの違いによるバリエーションが3種類用意されていて、上位モデルにはCore™ i3-1115G4が、スタンダードモデルにはCeleron 6305が採用されています。また、スタンダードモデルに関しては2つのバージョンで販売されており、タッチ対応の有無で価格が少し変わります。
スタンダードモデルに採用されるCeleron 6305ですが、処理能力に関してはCeleron N4100程度ながらグラフィック性能が大幅に強化されているという印象。まだデータが少ないのですが、型番から推察する限りでは、通常の使い方なら全く問題なく快適に動作すると思います。
そんな本モデルの最大の特色は日本語入力に最適化されたキーボード。
Chromebookでは英字キーボードの筐体にキー数の多い日本語キーボードを嵌め込むためにキーが詰まりがちですが、富士通 FMV Chromebookは通常のノートPCと遜色のないキーの配置になっています。キー幅は15㎜、キーピッチは19㎜を確保。
印字されている「かな」のフォントもいい感じです。
その他にも、各キーを液晶側に向かって傾斜させて階段形状の段差を持たせるステップ型キートップ、キートップがわずかに凹形状になっている球面シリンドリカルキートップ、キーを最後まで押し込まなくても入力を検出する高レスポンスキーボードなど、キーボードの作りこみに並々ならぬこだわりを感じさせます。
通常のクラムシェルタイプですが、キーボードでの作業効率を重視する方なら検討に値するモデルです。自動更新ポリシーは2029年6月まで。
自腹購入しました。レビュー記事もぜひご覧ください。
『富士通FMV Chromebook』実機レビュー ~ 完璧ではないが十分選択肢となるモデル - Chrome通信
15.6インチ おすすめChromebook
大きな15.6インチディスプレイを搭載したChromebookのおすすめは「ASUS Chromebook CX1500」。このサイズで三万円台とお買い得感が強いです。
過去にAcer Chromebook CB315を掲載していましたが、現時点では「ASUS Chromebook CX1500」が完全に上位互換となっているためリスト外としました。価格が安くなれば再掲載するかも知れません。
ASUS Chromebook CX1500
「ASUS Chromebook CX1 (CX1500)」は15.6インチディスプレイを搭載したクラムシェルタイプのChromebookです。安い15.6インチChromebookならこれ一択です。

CPUにIntel Celeron N4500を採用したモデルています。 メモリは4GB、ストレージは64GBという構成 です。テンキー付き。15.6インチディスプレイの解像度は1,920×1080ドット。
特徴としてはミリタリーグレードMIL-STD810Hに準拠した耐久性と防滴キーボードを搭載している点。コーヒーを飲みながら作業していても安心です。
インターフェースはUSB Type-AとType-Cを2つずつ備えていて拡張性は十分。バッテリ持続時間は安心の11時間。画面サイズ15.6インチながら重量は約1.8kgとまずまず。厚みは18.9mmと比較的コンパクトな仕上がりになっているようです。
「仕事でつかえる」という点に主眼を置いたカジュアルサブマシン、といったスペックと価格になっています。ノングレアディスプレイは目が疲れにくいため、長時間仕事で使える安価なマシンを探しているならおすすめです。
ちなみに、型番が△の「CX1500CKA」ではなく「CX1500CNA」となっているものは2024年で自動更新ポリシーが切れるので注意してください。アマゾンでも未だに出品されているようです。
Chromebook おすすめ14選 まとめ
以上、2022年12月時点でのおすすめ機種情報でした。掲載モデルや価格情報については随時更新していますので、ブックマークへの登録をお願い致します。