売れ筋商品はマネされるのが世の習い。ということでASUSがタブレットタイプ着脱式キーボードの2-in-1モデル「ASUS Chromebook Detachable CM3」を発表しました。
昨年大ヒットを記録した「Lenovo IdeaPad Duet Chromebook」によく似たモデルです。
どのような特徴で差別化しているか探っていきたいと思います。
Chromebook Flip CM3とLenovo IdeaPad Duet Chromebookスペック上の違い
まずはChromebook Flip CM3とLenovo IdeaPad Duet Chromebookのスペックを比較。
モデル | Lenovo Chromebook Ideapad Duet | ASUS Chromebook Flip CM3 |
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ディスプレイ | 10.1インチ IPS液晶(1920×1200ドット) | 10.5インチ TFTカラー液晶(1920×1200ドット) |
タイプ | 2-in-1 | |
CPU | MediaTek™ Helio P60T | MediaTek™ MT8183 (2GHz) |
RAM | ||
ストレージ | 128GB eMMC | 64/128GB eMMC |
インターフェース | イヤホンジャック | |
タブレットサイズ | 約239.8x159.8x7.35 mm | 約255.4×167.2×7.9 mm |
キーボード+カバー装着時サイズ | 約244.9x169.3x18.2 mm | 約255.4×167.2×16.9 mm |
本体重量 | 約 450g | 約 520g |
キーボード+カバー装着時重量 | 約 920g | 約 915g |
バッテリ駆動時間 | 公称10.0時間 | 公称12.3時間 |
直販モデル価格 | ¥39,336(税込) | ¥50,800(税込) |
性能面ではほぼ互角で、使用感の違いはほとんどないと思います。
ASUS Chromebook Detachable CM3 最大の特徴は堅牢性
ASUS Chromebook Detachable CM3の最大の特徴は、薄さ7.9mmながら米国軍事規格であるMIL-STD 810Hミリタリーグレード規格に準拠していて堅牢性に優れている点。
MIL-STD 810Hとは
米国防衛装備品のための試験規格。MIL-STD-810Hの試験項目は落下、耐衝撃、防水(浸漬)、防塵(6時間風速有り)、防塵(脆弱面90分)、塩水耐久、防湿、耐日射(連続)、耐日射(湿度変化)、耐振動、防水(風雨)、雨滴、高温動作(60℃固定)、高温動作(32~49℃変化)、高温保管(70℃固定)、高温保管(30~60℃変化)、低温動作(-20℃固定)、熱衝撃、低温保管(-30℃固定)、低圧動作、低圧保管、氷結(-10℃氷結)、氷結(-10℃結露)となっています。
参考:MIL-STD-810H
子供が乱暴に扱っても安心なモデルです。その気になれば真夏のビーチやスキー場、砂漠でも使えるすごいやつ。
ASUS Chromebook Detachable CM3とLenovo IdeaPad Duet Chromebookの主な違い
スペックの細かな違いと耐久性以外の違いは、まずディスプレイサイズがIdeaPad Duet10.1インチに対してASUS Detachable CM3は10.5インチへ若干のサイズアップ。
さらにASUS Detachable CM3には本体収納型のUSIペンが付属しています。
耐久性と本体収納型USIペン、ディスプレイサイズアップに伴い、本体重量も約520gとIdeaPad Duetと比べると約70g重たくなっています。
それでもキーボードとカバーをつけた状態ではIdeaPad Duetよりも5g軽い、見事な仕上がりになっています。
価格は50,800円(税込)。IdeaPad Duetは販売当初は40,000円程度だったのですが、ASUS Chromebook Detachable CM3の価格はLenovo Duetよりサイズが大きいこと、さらにUSIペン自体がそこそこ値段が高いことが関係していると思われます。
まとめ
ASUS Chromebook Detachable CM3は若干本体サイズが重たいものの、MIL-STD 810H規格に準拠している点は大きな魅力です。Lenovo Chromebook Ideapad Duetの魅力は価格面に絞られてきましたが、壊す可能性の少ない大人が使うなら安価なLenovo Chromebook Ideapad Duetで良いという感じもします。