先日も少しまとめましたが、もう少し詳しくアマゾンのブラックフライデーセール対象のChromebookについて説明したいと思います。
目次
Acer Chromebook Spin 311
ChromebookシェアNo.1のAcerが販売している11.6インチディスプレイ搭載のコンバーティブルタイプのChromebook。コンバーティブルタイプとは画面が360°回転してテントスタイルやタブレットスタイルとして楽しめるというものです。
ChromebookはGooglel Play StoreからAndroid向けアプリをインストールすることが出来ます。重さ約1,050gとタブレットとしての運用はあまり実用的ではありませんが、MediatekのCPUを採用しているので、Intel製CPUを採用しているものよりはAndroidアプリとの相性がいいかも知れません。また、テントスタイル+¥2,000程度の安いBluetoothキーボードを組み合わせて使うことで、飲み物を零したときのPC故障リスクを回避可能です。
11.6インチは定番のサイズの1つなのですが、このサイズのモデルの中では現在のスタンダードと言って良いモデルです。
CPU | RAM | ストレージ |
Mediatek M8183C | 4GB | 32GB(eMMC) |
HP Chromebook 14a
14インチのフルHD・IPSタッチディスプレイ (解像度1920×1080)を備えながらも今回¥30,000を切ってきました。アマゾン限定のベストセラーモデルです。CPUはCeleron N4020ですが、OSが非常に軽いChromebookなら、このチップで快適に動作します。同じ理由でRAM 4GBあれば十分。動画ファイルを開きまくってもビクともしません。ストレージにも余裕があり、ソツの無い、多くの人にとっての最適なモデルです。この価格でバックライト・キーボードとなっている点も評価に値するところです。後は青い天板が好みかどうか。
CPU | RAM | ストレージ |
Celeron N4020 @1.1-2.8GHz | 4GB | 64GB(eMMC) |
Acer Chromebook C851-A14N
Acerの12インチのクラムシェルタイプが衝撃の¥23,800。個人的にはセール対象品の中で一番インパクトがありました。
このモデルの特徴は大きく2つあり、12インチのディスプレイである点と米軍用規格(MIL-STD 810G)に準拠している点。ディスプレイについては11.6インチのディスプレイを縦に長くして12インチにしています。どのようなメリットがあるかというと、ウェブページは縦に長いため、ディスプレイを縦長にすることで表示領域を広くするという点が挙げられます。ブラウザーで完結するChromebookらしいデザイン思想です。縦長のディスプレイにすることで、11.6インチタイプの宿命的弱点である表示領域の狭さをある程度克服しているモデルです。
さらに米軍用規格のMIL-STD 810Gという規格に準拠している点ですが、ボディを耐衝撃設計にすることで60kgの負荷に耐え、122cmの高さからの落下試験にも合格しています。また、キーボードが排水設計になっていて、330ml程度ならキーボードに水(あるいはビールやハイボール)を零しても大丈夫です。アメリカでは小学校3年生くらいからChromebookを使い始めるのですが、アメリカンキッズの雑な扱いに耐えうるモデルということで、このカテゴリーのモデルはChromebookの主要カテゴリの一部になっています。タブレットスタイルにすることは出来ませんが、これで¥23,800というのは破格です。
CPU | RAM | ストレージ |
Celeron N4000 | 4GB | 32GB |
なお、このモデルのフリップタイプ版、Acer Chromebook Spin 512はCPUにCeleron N4100に本体収納式のWacom製スタイラスペン付きで¥34,000ジャスト。特にセールを謳っているわけではないですが、いつもよりも安い感じもします。検討に値します。
ASUS Chromebook C425TA
ASUSのフラッグシップモデル、ASUS Chromebook C436のクラムシェル版といった感じで、クラムシェルとしては質感・スペックともに最高峰のChromebookです。ディスプレイは14インチのフルHDでCPUとしてCore m3-8100Yを採用しています。本体の質感も、底面以外はアルミ合金製で見た目も洗練されており、触ったときの質感もいい。長らく流通に難があったモデルなのですが、入手しやすくなった上にセール対象。フリップタイプじゃなくても良い、仕事に使う、という人にとっては最高のモデルです。職場にあっても違和感なく使えると思います。
CPU | RAM | ストレージ |
Core m3-8100Y | 4GB | 64GB |
HP Chromebook x360 14c
HPのフラッグシップモデル。最新のCMでもセンターを務めています。
14.0インチフルHD、IPSタッチディスプレイ (1920×1080 / 最大1677万色)を備えたコンバーティブルモデルです。指紋認証機能のほか、ウェブカメラの画像をオフにするボタンがあります。スペックは最新の第10世代のCore i3-10110Uを搭載し、RAM 8GB、ストレージ128GBと性能にかなりのゆとりがあるモデルです。最新のChromebookはLinuxアプリを動かせるようになっていますが、そういった用途を想定している人も満足できる性能に仕上がっています。個人的にはロゴが新しいタイプでカッコイイ。ぜひ商品ページで確認してみてください。
CPU | RAM | ストレージ |
Core i3-10110U | 8GB(LPDDR4) | 128GB(eMMC) |
HP Chromebook x360 14c→¥62,550
Acer Chromebook Spin 713
最も多彩な機種を販売しているAcerのフラッグシップモデル、それがAcer Chromebook Spin 713。QHD(2256×1504)の13.5インチディスプレイにCore i3-10110U、RAM 8GB、128GBのストレージを積んだ最強のマシンです。さらに驚きなのが、この洗練された見た目にも関わらず、米軍用規格(MIL-STD 810G)準拠の耐衝撃モデルとなっている点。大体、米軍用規格(MIL-STD 810G)に準拠したモデルはゴツくてモッサリした見た目になりがちなのですが、見た目にはプレミアムモデルにしか見えません。また、13.5インチの耐衝撃モデルで重量約1,370gな点もお見事。バックライト付きとまさに全部入りなモデルです。キーボードは英字キーボードですが、個人的には見た目のスッキリとした英字キーボードモデルを推しています。特殊記号の配列が日本語キーボードと一部異なりますが、すぐに馴れます。
また、HDMIポートを搭載しているのも良い。充電はUSB Type-C方式で汎用性も高いです。とにかく最高のものが欲しい方に。通常は10万円近かったと思うのですが、今回セールで6万2千円。千載一遇の好機です。
CPU | RAM | ストレージ |
Core i3-10110U | 8GB | 128GB(eMMC) |
HP Chromebook x360 14c→¥62,550
最後に言いたいこと
今回セール対象になったモデルをつらつら挙げましたが、選ぶポイントはまずサイズ。それで半分に絞れます。11.6(12)インチならフリップタイプにするかどうかでさらに絞れます。14インチの場合、クラムシェルはHPの14cとASUS C425TAですが、やはりここはASUS Chromebook C425TAを推したい。全体的な質感が高いので、満足度も高いと思います。フリップタイプならHP Chromebook x360 14cかAcer Chromebook Spin 713ですが、値段差を考えるとAcer Chromebook Spin 713が有利か。
ただ、Chromebookはどれを選んでも中身は同じ。ということはどれを選んでも正解です。最終的にはスペックを一旦忘れて一番心惹かれるものを選べばよいと思います。性能はどれも十分です。
なお、当サイトでは初めてChromebookを使う方のために、基本的な使い方や日本語設定方法の解説などをしています。Chromebookデビューした際にはぜひ覗いて視てください。
もっと詳しく