【フリップタイプChromebook比較レビュー】Acer Chromebook R11 vs. ASUS Chromebook Flip C101PA
使い道がイマイチ分からず、今まであまり興味がなかったフリップ型のChromebookですが、Androidアプリが動くなら話は別。現在発売している2モデル、Acer Chromebook R11とASUS Chromebook Flip C101PAを比較、共通点と違いを調べてみました。
共通点
まずどちらもIPSディスプレイを搭載しており、液晶は非常に美しいとのこと。ただAcer Chromebook R11の方は光沢ディスプレイでやや視野角が狭いとの情報も。
さらにどちらのモデルも液晶部分を裏返す(フリップする)と自動的にタブレットモードへ以降、トラックパッドとキーボードが反応しなくなります。また、シングルウィンドウモードへ切り替わり、1つのウィンドウのみ表示されるように。アプリの切り替えは右下のウィンドウ切り替えボタンをタップする、もしくは画面下部を少し上にスライドして行います。
また、タブレットモードでの文字入力はキーボードがスクリーン上に現れ、そこでタッチ入力。また、手書き入力にも対応していて、正確に認識してくれるとのこと(ただしネットに繋いでないと使えません)。フリップした時にキーボードがあるというのは最初違和感があるものの、すぐに慣れる模様。
以上が主な共通点。次に違いを見てみます。
スペック比較
Acer Chromebook R11とASUS Chromebook Flip C101PAのスペックは以下の通り。
モデル | ASUS Chromebook Flip C101PA | Acer R11 |
---|---|---|
ディスプレイサイズ | 10.1インチ | 11.6インチ |
CPU | Rockchip RK3399 | Intel Celeron N3150 |
RAM | 4GB | |
ストレージ | 16G/32GB | 32GB |
重量 | 890g | 1.25kg |
バッテリー駆動時間 | 9時間 | 10時間 |
主な違いはディスプレイサイズとHDDの容量。サイズの違いに伴い、Acer Chromebook R11の方が330g程度重くなっています。この差は結構デカイと思います。
また、CPUが違いますが、オクタンスコアは同程度で、そこまで挙動に違いがある訳ではありません。
Acer Chromebook R11に搭載されているIntel Celeron N3150はクアッドコアでそこそこパファーマンスがいいようですが、ASUS Chromebook Flip C101PAに搭載されているRockchip Quad-Core RK3399も同等のvパフォーマンスがあり、何より省エネ性に優れているそうです。
スペック以外の違い
スペック上は似たり寄ったりですが、ハード面で結構違いがあります。まずAcer Chromebook R11ですが天板部分にアルミ合金を使っているものの、他の部分はプラスティック製。対してASUS Chromebook Flip C101PAの方は全ボデイにアルミ合金が使われており、プレミアム感があるとのこと。
ポート類ですが、Acer Chromebook R11の方は左サイドにHDMIポート、電源ポート、USB3.0、SDカードスロット。SDカードは本体に全部入るようなので邪魔にならないようになっています。右に電源ボタン、ヘッドホンジャック、USB2.0、セキュリティスロット。
対してASUS Chromebook Flip C101PAは左にパワーポート、電源スイッチ、ボリュームスイッチ。右に2.0のUSBポート2つ、ミニHDMIポート、SDカード、イヤホンジャックということで、Acer Chromebook R11の方にはUSB3.0がなく、HDMIがミニポートタイプとなっています。
次にキーボードとトラックパッド。Acer Chromebook R11はキーボードは動画を見る限りAcer Chromebook CB3-111と共通。タッチパッドを押しこむと少したわんであまり良くないとのこと。まあ可もなく不可もなくといったところでしょうか。
一方、ASUS Chromebook Flip C101PAで一番気になるのがキーボード。なにせ10.1インチなので、キーボードも小さく打ちにくいのではと思ってしまいます。見た目も触った感じも普通のキーよりやはり少し小さい。さぞ打ちにくいかと思えば、あるレビューによると驚くほど打ちやすかったとのこと。キーがかなり深く沈むのが功を奏したようです。トラックパッドも感度がよく、質が高いとのことでした。
まとめ
パワーであまり違いがなく、一番危惧されていたポイント、キーボードの使いやすさに問題がなければASUS Chromebook Flip C101PA一択という感じがします。やはり軽く、全身アルミ合金というところに惹かれます。
どちらもアメリカでは$270(ストレージ16GBモデル)程度なのですが、ASUS Chromebook C101PAは日本のアマゾンで¥34,285(2016年05月04日現在)なので、アメリカから個人輸入する場合と値段の違いはなさそうです。というわけで冷静に比較するとASUS Chromebook C101PAが断然おすすめです。
ただし、国内販売品はストレージが16GB。米アマゾンではストレージが32GBのモデルが$329より販売されています。実質OSで10GBくらい占められているので、フリーで使えるのは6GB程度。頼みの綱のSDカードは、Androidアプリのインストールには使えないため、最近の容量のアプリのデカいアプリを数個入れるとすぐに一杯になってしまいます。というわけで、Androidアプリの利用を考えている方は、米アマゾンのストレージ32GBモデルを購入した方が良いと思います。
2019.10.10 追記
情報が古くなっていたため、アップデートしました。
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