マイナーチェンジを繰り返しながら長期にわたり販売を続けているエイサーの『Acer Chromebook Spin』シリーズの2022年の最新モデルにはCPUとしてAMDのRyzenシリーズが搭載されるとのことです。
新しいRyzen 5000 Cシリーズ搭載のChromebook
「Acer Chromebook Spin 514」は型番が示す通り、14インチのディスプレイを搭載したコンバーチブルタイプのChromebookです。液晶は16:9のフルHD。
今回Acer Chromebook Spin 514に搭載されるのはChromebook向けに新たに開発したとされるRyzen 5000Cシリーズ。おそらく最後の「C」はChromebookを示しているのだと思います。
前身のRyzen 3000 Cシリーズから応答速度が最大67%、グラフィックス性能が最大85%向上したとされています。
RyzenというのはCPUやGPUを開発・販売しているAMD社のブランドです。
Acer Chromebook Spin 514は従来通りスペック違いのバリエーションが存在しますが、スタンダードモデルでは2コア/4スレッドのRyzen 3 5125Cが、最上位モデルでは8コア/16スレッドのRyzen 7 5825Cが搭載されるようです。具体的なラインナップは以下の通り。
- AMD Ryzen™ 7 5825C (8コア/16スレッド、ベース時2GHz、ブースト時最大4.5GHz)
- AMD Ryzen™ 5 5625C (6コア/12スレッド、ベース時2.3GHz、ブースト時最大4.3GHz)
- AMD Ryzen™ 3 5425C(4コア/8スレッド、ベース時2.7GHz、ブースト時最大4.1GHz)
- AMD Ryzen™ 3 5125C(2コア/4スレッド、ベース時3GHz、ブースト時最大3GHz)
TDPはいずれも15Wとなっています。
現状ではAndroidアプリなどの動作はシングルコア性能に左右される印象がありますが、このRyzen 5000CのベースとなっているRyzen 5000はシングルコア性能もかなり高いようです。もちろんChromebook向けの「C」がつく5000Cでも全く同じという訳ではなさそうですが、それなりに期待できそうです。
また、メモリも最大16GB(LPDDR4X)、ストレージも256GB(SSD)と次世代のフラッグシップといったスペックに仕上がっています。バッテリ持続時間は公称10時間。
その他の部分は現行モデルを引き継ぐ感じで、外観上も大きな変化はないようです。
高耐久! MIL-STD 810Hに準拠
Acer Chromebook Spin 514はスリムな見た目ですが、米軍の耐久規格であるMIL-STD 810Hに準拠した高い耐久性を持つモデルです。
インターフェースはUSB 3.2 Gen 2 Type-Cが2基、USB Type-A、HDMIポートが1基ずつという構成です。さらにタッチパッドにはCorning製ゴリラグラスを採用。滑らかなタッチを実現しているとのことです。
発売は第3四半期の見込み。価格や日本での販売状況など、続報を待ちたい。
ちなみにCore i5-1130G7を搭載したモデルは米アマゾンで販売中。日本への直送に対応しています。