待ちに待った「Acer Chromebook 14 for Work」が届いたので早速レビューします。
Acer Chromebook 14 for Workとは
Acer Chromebook 14 for Workは、Acerが設計・販売するChromebookの一種で、ビジネスユーザー向けに特別に設計されています。
Acer Chromebook 14 for Workは、14インチのディスプレイを搭載し、耐久性が高く、軽量かつコンパクトなデザインであるため、持ち運びがしやすく、ビジネスマンにとって非常に便利な存在です。また、セキュリティ機能が強化されており、機密情報の漏洩やハッキングなどのリスクを軽減することができます。
Acer Chromebook 14 for Workには、インテルのCeleronまたはCore i5プロセッサー、最大8GBのRAM、最大32GBのストレージ容量、および最大12時間のバッテリーライフなど、高性能なハードウェアが搭載されています。また、ビデオ会議や音声通話に最適なHDウェブカメラと、Google PlayストアからアプリをダウンロードできるAndroidアプリ互換性も備えています。
Acer Chromebook 14 for Work 質感と重量
箱から出してまっ先に目を引くのがCorning Gorilla Glass 3を採用した黒いトップカバー。閉じたときの佇まいに思わずニンヤリ。高級感があります。
見た目が良いだけでなく、約60㎏までの耐圧性と45㎝の高さからの落下耐性、キズ耐性があるとのことです。
ディスプレイのサイズは14インチですが、本体が思ったより小さい。
公式サイトによると13.3インチのPCのシャシーと14インチのディスプレイを組み合わせているようです。
寸法は22.61x 33.02x 2.29cmですが、最新MacBook Pro(13インチ)で21.24x 30.41x 1.49cmなので、薄さ以外大きな違いはないとも言えそうです。
14インチのディスプレイを13.3インチ級本体に押し込むという設計を液晶のベゼルを狭くすることで実現している模様。ここはポイント高いです。ベゼルは狭いほど良い。
また、見た目ではずっしりと重いような印象を受けますが、実際に持った感じは意外と軽い。この軽さは重心のバランスが関係しているかもしれません。実寸は1.45kg。
トップカバーをあげて中身を確認すると、本体はすべてプラスチック。
ただ、かすかにラメ加工が施してあり、見た目はちゃちな感じはあまりありません。タッチパッドもプラスチック。トラックパッドの指の滑りがあまり良くないと感じましたが使っているうちに気にならなくなりました。
後ろ側に通気口のスリットが入っています。ファンが回転しますがほとんど回らないうえ音も静かな点は良かったと思います。動画見ているときにファンがうるさいと興ざめですし。
Acer Chromebook 14 for Work ディスプレイについて
Acer Chromebook 14 for Workのディスプレイは14インチ、アンチグレア(非光沢)のTNディスプレイです。
購入前は、解像度が(1366 x 768)という点に一抹の不安がありましたが、実際のところは、よ~く見るとほんのわずかに文字の滲みを感知できる程度で、普通に使っている分には気にならないレベルです。今のところNetflixやアマゾンビデオなど普通に綺麗なので、個人的に問題はありません。YouTubeメインという方なら問題はないと思います。
色味はCB3-111と比較してパリッと鮮やかで、黒がしっかり黒い。ここはTNディスプレイのいいところ。視角野についても特に問題なし。今時のミドルクラスのノートPCに搭載される標準的ディスプレイといった感じです。ただベゼルが狭い分見ていて嬉しい気持ちになります。
解像度ですがデフォルトで1366x768、設定で1536x843まで上げることが出来ます。ただちょっと違和感があるので、そのままで使いたいと思います。なお、解像度変更のショートカットキーは[Shift]+[Ctrl]+[+](解像度下げる)、[Shift]+[Ctrl]+[-]( 解像度下げる)です。
Acer Chromebook 14 for Work 性能
Acer Chromebook 14 for WorkのCPUは3855Uでメモリ4GB。ここもCore i3やi5と比べてどうなのか?という懸念がありましたが、十分速い。すこぶる速い。「for Work」というだけのことはあります。
「Acer Chromebook CB3-111」(N2840+2GBモデル)から乗り換えたのですが、各段に速いです。詳しくは動画の最後の方に実際に動かしている様子があるので、ご参考に。体感的にはこれ以上スペックを上げてもあまり感じないのではないかと思ってしまいますが、どうなんでしょう。
最近のアップデート後からCB3-111はログイン後、5秒くらいブラックアウトするのですがAcer Chromebook 14 for Workはログイン後、瞬時に使えます。オクタンスコアは16000。仕事で使っているPCがWindows 10 32bit、Core i7 860なのですが、オクタンスコアがほぼ同じ。ですが32bitはメモリ上限が3GBでマルチタスクをするとすぐもたつくのですが、Acer Chromebook 14 for Workにはそれがない。
「Screencastify」というタブ録画・デスクトップ録画が出来る拡張機能がありますが、CB3-111ではかックカクで使いものにならないですが、Acer Chromebook 14 for Workでは複数のウィンドウを開いた状態でAmebaTVを録画してみたところ、ビクともしない。ブラウジングも快適&速い。この点については大満足です。これよりも高性能のものを試すのは、今後の楽しみにとっておきます。
Acer Chromebook 14 for Work キーボード
期待していたバックライト・キーボード機能ですがこの型番には搭載されていないようです。初期不良を疑って公式サイトで確認したところそもそもついていないとのこと。ここが唯一残念ポイント。まあ事前に良く調べておかなかったのが悪いのですが…。
よく見るとAmazon.comの質問コーナーに書いてあるがな(Q.この型番はバックライト・キーボードと書いて出品しているが本当か?A.嘘だ)。残念ですがまだ当サイトからAcer Chromebook 14 for Workを買った人はいないのでセーフとしましょう。
打鍵感はややペコペコした感じで可もなく不可もなくといったところ。ただ11インチの「Acer CB3-111」と比較してキーの間が広くなっています。CB3-111の狭いキーボードに慣れたために少し違和感がありますがそのうち解消されることでしょう。
また購入の決め手になったのが防水機能。330mlまでならキーボードに液体をこぼしても2つの穴で本体の下に排水され無事に保たれるというもの。酔いが回ってノートPCにハイボールをこぼしがちな私には頼もしい機能です。試す気はありませんが事故ったときにはレビューします。
後日ハイボールをぶっかけてしまいましたが、水は全て底に流れて本体は何ともありませんでした。
シールは剥がす派なんですがこのシールは本体のデザインと非常にマッチしていて違和感がなくデザインも洒落ている&文字がキラリと光るのでそのままにしておこうと思います。
スピーカーはキーボードの裏側についていますがなかなか良いです。あえてBluetoothスピーカーに繋ごうかなという気にはなりません。
Acer Chromebook 14 for Work バッテリー
カタログスペックは10~12時間となってます。昨日100%まで充電してAmebaTVを見てたんですがジリジリ減っていくバッテリー。85%であと4時間半とか出ていて話が違うじゃねーか!初期不良か??と思いましたがふと気づいて確認するとGoogle Playストアや落としたアプリを開きっぱなしにしていたことが判明。それらを閉じたところ無事80%で8時間ちょいとなりました。
その後、放置していたら残り時間「15時間36分」という見たことのない数字に。勿論使えば時間は短くなりますがCB3-111ではせいぜい7時間半くらいが最高記録だったのでバッテリー機能のポテンシャルの高さを感じることになりました。これは使っていくうち改めてレビューしたいと思います。
Acer Chromebook 14 for Work 入出力端子
左側にUSB Type-Cポート、HDMIポート、USB Type-A(3.0)ポート、イヤホンジャックが、右側にSDカードスロット、USB Type-A(3.0)ポート、セキュリティポートが付いています。
電源ジャックはなくUSB Type-Cポートから給電します。HDMIポート、SDカードスロットともにフルサイズ。USB Type-A(3.0)が2つ残されているのもいいですね。
背面ディスプレイ
トップカバーに画像を映せる機能があると聞いていたのですがこれは最低発注数が必要な企業向けカスタマイズサービスだったようです。設定を探し回ってネットでも探し回って情報が出てこないのでおかしいな、と思ったらそういうことでした。
なんてこった、トップカバーにアップルのロゴを映してスタバでドヤる計画やポプテピピックの画像を写してほくそ笑む計画がパーに。まあこればかりは仕方ないですね。
Google Play Storeは使用可能
Google Play Storeはしっかりと存在(初期設定後バージョンのアップデートをすると出てきます)。これから色々なアプリを探す楽しみが出来ました。
Acer Chromebook 14 for Work 総括
閉じたときにキラッと光るゴリラグラス製のカバーはどんなPCとも違う高級感のある佇まいを演出してくれます。めちゃくちゃかっこいいぜ・・・!
好みの問題もあると思いますが他のノートPCと比べここは断トツにかっこいいと個人的には思います。そうマックよりもね。
ベゼルが狭いところ本体サイズが意外と小さいところも嬉しいところ。
また開いた時の何とも言えない本体の色合いもイイ。ディスプレイがフル液晶でない点やCPUがCore iシリーズでなく3855Uである点など懸念していたポイントも特に問題がなく安心しました。バッテリー持ちもかなり良さそうです。
という訳でちょっとプレミアムなフレーバーが所有欲をくすぐりディスプレイが大きくベゼルは狭くスペックも申し分ないAcer Chromebook 14 for Work。
タブレット機能が必要ない人、実用性・コスパを重視する人、特に開発モードでLinuxディストリビューションを使いたい人にはお勧めのモデルです。