Acerが15.6インチのChromebook「Acer Chromebook 715」、および14インチの「Acer Chromebook 714」を発表しました。
オプションではありますが、指紋認証機能の他、Chromebookとしては初となるテンキーが実装されたようなので見ていきたいと思います。
Acer Chromebook 714、Chromebook 715の特徴
クラムシェルタイプのAcer Chromebook 714、715ですが、今回の目玉はPixel Slate以外では初となる指紋認証機能の実装。
PINコードと同様、スリープロックからの解除だけかと思いきや、指紋でログインできるそうです。Chromebookはログイン時にGoogleパスワードを入力する必要があるのですが、指紋でできればそれにこしたことはなし。今後はこういったモデルが増えていくと思いますが、やはり最初に取り入れるのはAcerですね。
さらに、Acer Chromebook 715では、Chromebookとしては初となる、テンキーが実装されます。
Chromebookはキーボードの設計については、かなり厳しく制限があるのですが、(ちなみに、Lenovo製モデルに例のトラックポイントがないのはそのせいです)この度テンキーがOKになった模様。前例が出来たので、今後増えていくものと思われます。
ポイント
指紋認証とテンキーを実装
Chromebook 714、Chromebook 715 スペック
今回のモデルは、バックライト・キーボードやタッチ対応スクリーン、指紋認証などがオプション扱いになることもあり、ラインナップがかなり拡大することが予想されます。
CPUも第8世代CeleronからCore i5、RAMも16GBまで用意されているようです。
現時点ではフル液晶であること、本体がアルミ製であること、タッチパッドにゴリラグラスを採用していることが確定しています。
また、120cmからの耐落下性、約60㎏までの耐荷重性をそなえているとのことです。価格は$499~となっています。
見た目は、シンプルながら狭額縁ディスプレイというイマドキモデル。スペックから推察すると、Chromebook 714、Chromebook 715は、明らかにビジネスでの使用を念頭においたモデルとなっています。位置づけとしては、私の愛用機「Acer Chromebook for Work 14」の後継機というところ。見た目的にも職場で違和感がない、スタイリッシュな感じに仕上がっています。



ポイント
高スペックかつ高耐久モデル
ゴリラグラス製タッチパッド搭載
バックライトキーボードとタッチスクリーンはオプション
企業向けAcer Chromebook 714、Acer Chromebook 715 総括
このところ各メーカーこぞってChromebookのプレミアムモデルを発売していますが、これは狙いが教育市場から職場へと大きくシフトしているからだと推測されます。
昨年あたりから14インチモデルが主流となっていること、かつてはあまりなかった15.6インチモデルのラインナップが充実してきているのはそのためでしょう。
仕事をする方やホームユースならディスプレイはデカい方がいいですし、バッテリー持続時間も長い方がよい。アメリカ人に小さいPCは如何にも窮屈そうなので、こういった流れになっているのだと思います。
そして、最近ではベゼルが狭くなった分、かつての13.3インチモデルの本体に14インチ画面が収まるようになり、当初主流だった13.3インチモデルが絶滅。あと一時期ブームだった12インチ台のモデルも、すっかり見なくなりました。
教育市場よりもはるかに大きな市場である、「職場」へ進出しているChromebook。Webアプリの進化やストリーミングサービスの隆盛とも相まって、ますます今後が楽しみです。