はじめまして、クロームブッカーともぞう(@tomozou3500)です。
エイサーが一挙に新しいChromebookを発表しました。
- Acer Chromebook Spin 314
- Acer Chromebook spin 514
- Acer Chromebook 514
- Acer Chromebook 515
Acerらしくカジュアルなモデルからハイエンドまで一通り揃っている印象。特に「Acer Chromebook Spin 514」ではMediaTekの新らしいSoC「Kompanio 828」を搭載。ベンチマーク性能ではIntel N5100をあらゆる面で上回る期待のチップです。
それぞれ紹介したいと思います。
コンバーチブルタイプの新モデル
コンバーチブルタイプのChromebookとして「Acer Chromebook Spin 314」と「Acer Chromebook Spin 514」が新たに登場しました。
Acer Chromebook Spin 314

14インチフルHDのコンバーチブルタイプ「Acer Chromebook Spin 314」 。 Acerは14インチのエントリーモデル「Acer Chromebook 314」を販売中ですが、新たにコンバーチブルタイプをラインナップに加えました。外観上は販売中の「Acer Chromebook 314」をそのままコンバーチブルタイプにした感じです。
いくつかのバージョンが用意されているようですが、最上位スペックはCPUにN6000、RAM 8GB、ストレージ 128GBとパワーアップ。ただし重量は1.55kgとヘビー級。
USB 3.2 Type-C ポートのほかUSB 3.2 Type-A ポートを2つ、フルHDMIポートを装備。
Wi-fi6に対応しているほか、2x2 MU-MIMO テクノロジーを採用することで高速なワイヤレス通信を実現しているとのこと。
MU-MIMOは、無線LANルーターにスマホやタブレットなど複数の端末をつなげたときに速度低下を防ぐ機能だ。
無線LANの「MU-MIMO」 メリットと制限は?|NIKKEI STYLE
デュアルマイク、上向きスピーカー搭載など会議向け機能も強化。さらにガラスのような「OceanGlass」タッチパッドを採用し、滑らかな指触りを実現しているとのこと。
バックライトキーボードはオプション。
北米では11月に販売を開始する予定。価格は$499.99から。
Acer Chromebook Spin 514
Acer Chromebook Spin 514 も14インチのコンバーチブルタイプ。見た目はAcer Chromebook Spin 314とほとんど同じです(一緒?)。

型番から推察される通り、上記「Acer Chromebook 314」の上位互換という位置づけです。
CPUに最大第11世代Core i7-1180G7を搭載し、RAM最大16GB、ストレージ512GBというぶっ飛んだモデルです。DTSオーディオ搭載。
(DTSオーディオとは)前方だけでなくサイドや後方に多数スピーカーを配置することで、ステレオ再生にはない臨場感あふれる音響効果を楽しめるサラウンド。
前方だけでなくサイドや後方に多数スピーカーを配置することで、ステレオ再生にはない臨場感あふれる音響効果を楽しめるサラウンド。
ただし、最上位モデルはおそらく企業向けのエンタープライズモデルになるため、個人で購入できるかどうかは分かりません。北米では2022年1月より販売を開始、価格は$699.99から。

クラムシェルタイプの新モデル
クラムシェルタイプのモデルも2つ登場。Mediatek系SoC搭載の「Acer Chromebook 514」と15.6インチ大画面の「Acer Chromebook 515」。
Acer Chromebook 514
Chromebookではおそらく初となるMediaTek Kompanio 828 SoCを採用し、15時間と長時間のバッテリ駆動時間を実現しています。

気になるのが MediaTek Kompanio 828。エントリーモデルのChromebookによく採用されるMediatek 8183C(=Kompanio 500)と比較するとこんな感じです。
Kompanio 828 | 8183C | |
ビッグコア | Cortex A76 x4 | Cortex-A73 x 4 |
コア | Cortex-A55 x4 | Cortex-A53 x4 |
GPU | ArmMali-G57 | ArmMali-G72 |
コア構成はSnapdragon 8cと同じでKompanio 828は8183Cの上位互換のような感じですが、GPUが Mediatek 8183Cよりも格下なのが少し謎。このところはもう少し調べてみたいと思います。
その他はRAM8GBまで、ストレージは128GBまでと新時代のエントリーモデルといった感じですが、DTSオーディオやガラストラックパッド、オプションでバックライトキーボードを搭載するなどゴージャスな仕様になっています。価格も$399.99からとお手頃。北米では12月に販売を開始予定。
追記
その後、Kompanio 828がN5100をぶっちぎる凄い性能であることが判明。
Acer Chromebook 515
名の通り15.6インチのモデルですが、プレミアムモデルと呼ぶに相応しいモデルです。

スペックはAcer Chromebook Spin 514と同じく CPUに最大第11世代Core i7-1180G7、RAM最大16GB、ストレージ512GB。DTSオーディオ搭載。
さらに米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810H)に準拠した耐久モデルとなっています。
MIL-STD-810Hとは
アメリカ国防総省制定の米国防衛装備品のための試験規格。耐衝撃性や耐落下性、防水、耐振動だけでなく、過酷な気候での使用や急激な温度変化、一定時間の太陽光照射耐性、湿度耐性など、軍での使用に耐えうることを想定したものです。
重量は1.7kgですが、15.6インチという点を加味すると軽い部類に入ると思います。 MIL-STD-810Hに準拠しつつこの重量はすごいと思います。
北米での販売は2022年1月を予定。下のモデルはCore i3などが予想されますが、それでも価格は$649.99からとリーズナブルな感じになっています。これは楽しみなモデルです。
まとめ
しっかりとアップデートしつつDTSオーディオなど新たな技術も登場。これからもますますChromebookから目が離せない状況が続きそうです。