Lenovoが有機ELディスプレイを搭載したキーボード着脱式の2-in-1のChromebook「Lenovo IdeaPad Duet 560 Chromebook」を発表しました。ヒットモデルLenovo IdeaPad Duet Chromebookの大型改良版です。
過去にHPとGoogleが挑戦して失敗したカテゴリ※への挑戦。3度目の正直となりそうな予感です。
過去の失敗
過去にHPから HP Chromebook x2、GoogleからPixel Slateという12.5インチのキーボード着脱式のChromebookが販売されましたが、成功したとは言い難い。高価格だったこと、重かったこと、Chromebookがそもそも今ほど認知されていなかったことなどが失敗の原因だと思いますが、今回はそれらのハードルをクリアできるでしょうか。
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Lenovo Chromebook Duet 560 スペック

ディスプレイサイズが13.3インチ、解像度が1920 x 1080ドット、輝度は400ニト。ディスプレイ方式がOLED※、いわゆる有機ELディスプレイで、70%のブルーライトをカットするほかメリハリのある鮮やかな表現が可能とのこと。
OLED
Organic Light Emitting Diodeの意味。一般的に有機ELと呼ばれる。通常の液晶は背後から光を当てる仕組みですが、有機ELは自ら発光するためバックライトが不要となり、薄くて軽く、省電力性に優れているほか、高コントラスト・高リフレッシュレートで視野角も広いといいことづくめ。
さらに前例のない4つのスピーカーを搭載し、エンタメ機としては最高峰のものに仕上がりそうです。
CPUにQualcom製 Snapdragon 7cを搭載
Chromebookとしては珍しくCPUにクアルコム製のSnapdragon 7c (Gen2)を採用しています。このSoC(Sytem on Chip)はノート向けのチップとしてIntel Celeron N4020やMediatek 8183Cと肩を並べるもの。
Snapdragon 7cの特徴は省電力性と常時LTE接続可能なモデムを搭載している点。Chrome OS 92ではeSimがサポートされているので、過度な期待は禁物ですがLTE接続可能となる可能性は無きにしも非ず。
ベゼルも狭い キーボード着脱式
バッテリ駆動時間は公式ページによると約15時間。13.3インチのフルHDディスプレイ搭載ながら長時間の駆動時間を実現しています。
メモリは最大4GB。ストレージは256GBと余裕があります。サイズは7.2mm x 186.8mm x 305.9mm。気になる重量は700gから。インターフェースとしてはUSB-C 3.2 Gen 1ポートが両サイドに配置。
本体はかなり薄い キックスタンドにペンホルダー
価格は$429で10月に米国で発売予定です。日本での販売は未定ですが、47800円から54800円程度で販売されると予想。
その後、アマゾン、楽天などでも販売を開始しました。
特徴的なツートンカラー カバーにもメーカーロゴプレートが
まとめ
有機ELディスプレイ搭載の2-in-1で価格も比較的抑えられているためヒットの予感が漂うモデル。何より13.3インチの有機ELディスプレイ搭載で$400台は破格。Chromebookだからこそ実現できる価格です。オフィスワークはもちろん動画視聴などのエンタメ用途では最高のモデルになりそうです。高性能志向ゆえに高価格となって失敗に終わったHP x2やGoogle Pixel Slateとは違う結果が待っていることでしょう。
新年度が始まったアメリカでは年末商戦に向けて各社アップを始めている状態。これからも良モデルの登場を心待ちにしながら推移を見守りたい。
※現在は販売中です。