クロームブックで教育現場での業務を効率化している米国

2016-10-03 | By ともぞう
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クロームブックが米国の教育市場を制したと度々言ってきましたが、何がそんなにいいのか?という話。安さだけが理由ではありません。そこには選ばれるだけの理由がありました。

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先生、生徒共に超絶便利なGoogle Classroomサービス

Google Classroomというサービスをご存知でしょうか?まあ教育機関向けサービスなので、一般で知っている人はそういないと思います。私もつい最近まで知りませんでした・・・

サービスの内容はその名の通り、小中高での授業を管理するためのものです。例えば、ある教師が3つのクラスを受け持っている場合、それぞれのクラスに生徒(のGoogleアカウント)を割り振るだけで、準備は完了。なお、割り振る方法は・先生がアプリ上の生徒名簿からクリックで追加していく、もしくは・認証コードを作成し、生徒のChromebookから打ち込んでもらうといった簡単操作。

具体的な使い方としては、掲示板に連絡事項を書いたり、課題をGoogle Docで作ったり、カレンダーにテスト期間、課題締め切り日などの予定を書き込んだり。例えば先生が小テストをGoogle Docで作る。すると、そのファイルが自動でそのクラスに登録している生徒のアカウントに配布されるので、生徒はそのファイルに回答を書いて「提出」ボタンをクリックして提出する、といったことが可能になります。また、生徒はいつでもGoogle Classroom内で、先生や他の生徒にコンタクトが取れるようになっています。

先生が課題の採点をしたり、コメントを書いたりといったことも、全てGoogle Classroom内で完結します。

また、先生が課題の期限をGoogleカレンダーに入力すると、生徒側のGoogleカレンダーに自動的に同期され、「提出期限をうっかり忘れてしもたがな!」というミスも減ります。

ふ~ん、という感じを受ける人もいるかもしれませんが、先生側からしたら管理が凄いラクになる気がします。生徒30人のクラスを4クラス受け持つ場合、課題1つにつき120人分を管理しなければなりませんが、課題のコピー、配布、回収、管理・採点、(生徒への)返却を全部紙ベースでやることを考えると、それだけで億劫です。

また、紙ベースで課題を出せば、締切のときに一斉回収となると思いますが、一度に大量の宿題が集まるので採点が大変。Google Classroomは、生徒が提出した宿題も、リアルタイムで管理できるため、早めに提出した人の採点を早めに始めることが可能。

こうなると採点業務の忙しさもある程度平滑化され、時間の有効活用にも繋がるのではないでしょうか。例えば、読書感想文といった作文形式の宿題の場合、先生が電車通勤中にスマホを使って、予め生徒が提出した宿題に目を通しておくといったことも可能となります。

先生一人の負担がコレだけ減ると、学校全体で考えた場合にどれだけの恩恵があるのか計り知れません。米国では授業で使う教科書が貸し出し制で、生徒は教科書を買う必要がないのですが、おそらくChromebookもそんな感じで使い回されているのではないかと思います。アメリカの教科書は(学校単位で使いまわすことを前提としているため)1万円くらいするものも多いのですが、学校側からすれば教科書2冊買う程度の予算でChromebookが導入出来るのですから、予算的にも特に問題ないのでしょう。

Google Classroom 公式ページ

なお、タイトルでは分かりやすく米国と書きましたが、何も米国に限った話ではありません。世界の教育界は確実に進化しています。「Google Classroom」の紹介動画ではおばちゃん先生が「こういった技術は古いやり方に慣れ親しんだ自分にとっては怖いところもありますが、ついていけなくなったときは潔く教師を引退します」などと言っています。翻って、私の息子の通う小学校の様子を見る限り、私の小学校時代(20年以上前)から、ほとんど変わってないようです。

無論、クロームブックを教育現場導入すれば、本質的に問題が解決するなどという話ではありません。ただ、これだけ米国での成功例があるのにも関わらず、興味を持つ人が少ない、あるいは全く話題や議論の対象にもならないことが問題である気がします。

日本が教育の面においてもガラパゴス化しないことを切に願っておりますが、日本でトップの東大ですら世界ランクで46位まで順位を下げている(アジアではずっと1位でしたが去年9位に転落)といった現状ではもう手遅れかも知れません。テレビでは相変わらず「東大生はスゴイ!天才!」といった風潮ですが、そんなんでいいんでしょうか?

まとめ

Chromebookが教育現場でどう使われているのか、についてあまり知らなかったのですが、Google Classroomのことを知って納得。Chromebookは単に安いから売れているのかと思われがちですが、そういうわけでもなさそうです。私の予想では、教育現場での成功は、立ち上げの速さがポイントかなと思ってました。開いて10秒で使えるChromebookですが、Windowsの場合だと立ち上げ→更新中です・・・→再起動します→Windowsを構成中・・・なんてやってると、朝一の一時間が死にます。

なお、日本の場合、先生がしょーもない仕事(「公園で鳩が死んでるのでなんとかして下さい」とか「生徒が補導されました、先生迎えに行って下さい」とか)を押し付けられ、結果、授業の準備に避ける時間が少なくなっているそうです。日本の教師は世界の教師に比べ1.5倍働いているという情報もありますが、その差は教育と関係ないところで発生しているのではないかという気がしてなりません。

Chromebookの導入で少しでも教育業務が効率化されれば、先生にとっても良いのは勿論、授業の準備にさける時間が増えることで生徒にとっても益があると思うのですが、今のところ日本での導入事例はごくごく少ないようです。ただ、皆無という訳ではないのが唯一の救いです。

追記(2016/10/16):米国では既に2,000万人以上の生徒がChromebookを使っているとのことです(Over 20 Million Students Now Using Chromebooks)。

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