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急に心に来たThe Chromebook Tab 10について調べてみた

今まで関心がなく、スルーして来たThe Chromebook Tab 10が、「結構いいのではないか」と急に心に来ました。好むと好まざるに関わらず、タブレットと言えばiPad一択という状況の中で、似たようなスペックのThe Chromebook Tab 10と新型iPadを比較しつつ見ていこうと思います。

The Chromebook Tab 10 とは?

まず、The Chromebook Tab 10とは何じゃい、という話ですが、Acer発売の、Chrome OSを搭載したタブレットです。

acer Chromebook Tab 10
Acer Chromebook Tab 10 特設ページより

まだキーボードが覚束ない、小学校3年生くらいまでの生徒向けに開発された、教育市場をにらんだタブレットです。

The Chromebook Tab 10 スペック

ディスプレイは9.7インチIPSディスプレイ、解像度は2048×1536と、同時期に発表された新型iPadと全く同じです。レビュー動画によると、明るさも申し分ないようです。重さは、約540gと、iPadに比べて少し重い。また、若干厚みもこちらが上です。

見た目はタブレットですが、中身は完全にChromebookです。CPUはSamsung Chromebook Plusなどにも搭載された、Rockchip製OP1(2GHz)。RAMは4GBあります。ストレージは32GB。ポートはUSB-C1つ。これで充電など賄います。周辺機器との接続はBluetoohで。

そのほか、イヤホンジャックと、マイクロSDカードスロット。公式ページの写真を見る限りでは3つスロットがあるように見えますが、どうなんでしょう。そして、Chromebook Tab 10の最大の特徴は、ワコムペンが付属している点。本体に収納できるようになっています。背面は青のテクスチャーがあるラバーと見えます。持った時に落としにくいようになっていると思われます。

The Chromebook Tab 10とiPadのハードウェアの相違点

気になるiPadとの違いですが、ディスプレイは同じですが、The Chromebook Tab 10本体は若干分厚くて重い。ここはマイナスポイントですが、その分頑丈になっているという意見もあります。教育市場向けなので、そういうこともあるかも知れませんが、ちょっとわかりかねます。

Chromebook Tab 10が勝っている点は、まず、iPadのRAMは2GBです(Chromebook Tab 10のメモリは4GB)。さらに、iPadにはSDカードスロットがないので、ストレージが心もとない場合、初めから128GBモデルを選択しなければなりません。The Chromebook Tab 10とiPad(32GB)モデルは、ともに$329なのですが、iPad 128GB版は$429です。128GBでSDXCのmicro SDカードが¥4,000を切る今、96GBで$100上乗せというのは割高感が否めません。

また、iPad関連製品の充電ケーブルは、使いまわしが出来ません。汎用的なUSB-Cの方が楽です。

さらに、iPadにはApple Penが付いていません。第六世代になって「使える」ようにはなっていますが、純正品は別売りで$94。純正品でなくていいなら$29ですが、地味に高いです。本体に収納できない点もマイナス。サッと取り出して手書きでメモを取る、などのシチュエーションを考えれば、本体収納の方が便利に決まっています。

The Chromebook Tab 10とiPadの使い道の相違点

パッと見は同じように見える両社ですが、中身はまるで違います。やはり、The Chromebook Tab 10はPCに最適化されており、iPadはタブレットに最適化されています。

純粋にタブレットとして、ライトユースであれば、iPadを選んでおけば間違いないでしょう。というか、私がわざわざこんなことを言うまでもなく、一般の人が100人いれば、全員がiPadを選ぶと思いますが。1,000人いれば、一人くらいはThe Chromebook Tab 10を選ぶかも知れません。

ただ、Chrome OSの良さは、ログインすれば、いつでもそこに自分の環境があるという点。家族で使いまわしをしたり、Googleサービスで作業をしたりするのであれば、間違いなくこちらに一長があります。

特に、教育市場など、デバイスの使いまわしをせざるを得ない状況では、この良さが如何なく発揮されます。また、問題が起きたときはPowerwashをしてログインすれば、いつも通りの環境に元通りです。一方のiPadは、バックアップなど、PCに接続しなければいけないところが煩わしい。iCloudにバックアップすることは可能ですが、無料で使える容量が少ないので、最小限のものをアップグレードするに留まります。何かあった時の復旧作業では、やはりPCが必要になってきます。そしてiTuneはWindowsとの相性がすこぶる悪い。Chrome OSの場合、初回のログイン時にダウンロードしたアプリや拡張機能を自動的に同期してくれるため、セットアップにかかる労力がほとんどありません。

The Chromebook Tab 10で一つだけ気になる点は、ログイン時のパスワード。この辺り、Chrome OSそのままだとすれば、パスワードをソフトウェアキーボードで入力するハメになりそうです。iPadよろしく、数字の組み合わせや、Androidのパターン認証などがあればいいのですが、この辺りはあまり期待できそうにないですね。Androidがあれば、「スマートロック機能」により、クリックだけでログインできますが、この点だけ気になります。ロック画面のアンロックについては、設定すれば4桁のPINナンバーで可能です。

まとめ

書き始めはメリットが思いつかなかったThe Chromebook Tab 10ですが、書いていくうちにメリットを発見。家族で使いまわしするならThe Chromebook Tab 10がいいでしょう。また、キーボードやマウスを接続してがっつり作業したいときも、4GBあるThe Chromebook Tab 10の良さがでると思います。マルチウインドウで使うことも、もちろん可能です(Chrome OSなので)。また、Chrome OSのタブレットという新しい分野への第一歩としては、試金石的な意義を持ったモデルです。一定の成功を収めれば、他社もより洗練されたモデルを投入してくることでしょう。

主戦場の教育市場においては、The Chromebook Tab 10は複数の生徒によるマルチログインが可能という点と、すでにChromeの環境が整っていることから、割とすんなりと受け入れられると予測されます。ペンやストレージなど総合的に考えると、価格面でもiPadと比較して明確なメリットが存在します。新型iPadは教育市場を狙ったものですが、やはり一人一台を前提としている&ペンやストレージが高価なので、予算が少ないところでは難しく、既に確固たる地位を築いたChromebookの牙城を崩すことはないでしょう。その意味ではハイエンド教育市場を狙ったものと考えるのが妥当です。

まだアメリカアマゾンでも発売していないのですが、間もなく登場するはずなので、しずかに推移を見守りたい。

Acer Chromebook Tab 10 特設ページ


Linuxアプリ対応機種リスト入り、日本で入手可能なChromebook

LinuxアプリがChromebookで動くようになる、という話でしたが、対応機種は限られている模様です。ここでリストが公開されています。

搭載確定機種

すでに搭載されているPixelbookSamsung Chromebook Plus(第一世代)、Asus Chromebook Flip C101、および2-in-1のHP Chromebook X2

ほぼ確実かつ、日本配送に対応したChromebook

上記リンクのリストから、アメリカアマゾンで販売しており、日本配送に対応している機種を調べてみたところ、

・青い天板のAcer Chromebook 11 CB311-8H-C5DV
Acer Chromebook Spin 11および、Asus Chromebook Flip C213
・15インチのAcer Chromebook 15 CB515-1HT-P39B

の4つに絞られました。

配送状況はいつ変わってもおかしくないのですが、まあこの辺りを選べば、Linuxアプリは使えることでしょう。

残念ながら、Chromebook Flip C302や、私のChromebook for Work 14は選外に…これからリスト入りの可能性は有るのでしょうか。絶対にサポートされない機種(リンク先一番下)には入っておらず、これから対応機種も増えるということなので、希望はありますが、CB3-111にAndroid搭載リスト入りしつつ、いまだに来なかったりと、この辺りについてはあまりアテになりません。

息子のAsus Chromebook Flip C101をこっそり試すことは可能ですが、勝手に触ると怒るので、あくまでテスト目的となりそう。

狙い目は?

Linuxアプリを使うのであれば、不動の人気を誇る
Asus Chromebook Flip C101
とデカイディスプレイが特徴の
Acer Chromebook 15 CB515-1HT-P39B
が狙い目です。

Asus Chromebook Flip C101は10.1インチのディスプレイ搭載のフリップタイプ、重量は約900gと機動性は抜群。発売以来、高い人気を維持しているロングセラーモデルです。マイナーチェンジ経て、唯一の不安点であったスペック面も大幅に強化され、死角なし。Asus Chromebook Flip C101は、「Linuxアプリ、結局使わないな」と思っても、実用性の高いモデルなので、どう転んでも満足できると思います。


↑日本でも買えるので安心です。

Linuxを使っている方や、このアプリが使ってXXXがしたい!と目的がはっきりしている方なら15.6インチのディスプレイを備えたAcer Chromebook 15 CB515-1HT-P39Bがおすすめ。やはり、腰を据えて作業するなら大画面&ロングバッテリーは魅力です。見た目も洗練されています。

また、もう少し待って、ハイエンドのChromebook Spin 13という手もあります。
参考:AcerからChromebook Spin 13他4モデルが一挙登場 | Chrome通信

狙い目という訳ではありませんが、コーヒーを飲みながら作業したり、グラスを倒してハイボールをぶちまけたりするうっかりさんにおすすめなのは、

Asus Chromebook Flip C213
Acer Chromebook Spin 11

これらは教育市場向けChromebookの定番です。どちらもスペックはほぼ同じで良好、やや重いですが、耐衝撃性、耐水性能あり(水こぼしても大丈夫)というヘビーデューティーなモデルです。このうち、どちらを選ぶかは完全に好みの問題。

勿論Pixelbookであれば言うことないのですが、この辺りになると多分に趣味の世界になってきます。よくChromebookを知っている人ならともかく、Chromebook初めての方は避けた方が無難かも知れません(お金に余裕があれば別です)。

まとめ

9月の(アメリカの)新学期に向けてますます盛り上がりを見せるChromebook市場。これからもプレミアムモデル等の発表などが期待されており、楽しみなニュースが増えていきそうです。

2018.7.5 追記
ありがたいことに、Android版Google公式アプリにて、本記事がリストアップされました。Google先生、ありがとう・・・っ!


話題のAdobeの新動画編集アプリProject Rushは一部のChromebookでも利用可能

話題のAdobe新動画編集アプリProject Rush。

Abobeの動画編集ソフトと言えばPremiere Proがありますが、Project Rushは、主にスマホユーザー向けで、SNS+動画というニーズに合った高機能かつお手軽なアプリです。スマホで撮った動画をSNSにアップする前に、少し加工するという用途を想定しているとのこと。マルチデバイスアプリなので、Androidを実装しているChromebookでも使えるようになるとのことです(対応機種等は未定)。

Project Rush

Project Rushにはカメラ機能がついており、Project Rushを立ち上げて動画を撮影すると、直接タイムラインに取り込まれて、即編集することが可能です。マルチデバイス対応で、自動的に同期するので、スマホで撮った動画をそのままスマホで編集するもよし、一旦PCで編集するもよし。ただ、スマホでは少し機能が限られているようなので、サクッとやりたいときに、Chromebookとの相性は良さそうです。

また、スマホで使いやすいように、直感的に操作できるとのことで、タッチパネル付きChromebookと相性がよさそうです。編集したものは、そのままYouTubeやインスタに投稿できるようになっているとのこと。

お手軽版とはいえ、割と機能が充実しているそうで、Adobe StockやAfter Effectなどが利用できるそうです。より高度な編集のときはPremiere Proを使ってね、ということで、Project Rushで作成したプロジェクトをPremiere Proへ引き渡せるとのことです。動画編集は長年、Chromebookで出来ないラストピースみたいなところがありましたが(あくまで一般消費者のPC使用目的として)、それが可能になるかも知れない、という話。需要があるかどうかは別ですが、まあそんな選択肢が出来たよ、ということで。

なお、価格、発売日、対応Chromebookは未定。Adobe製品でProject XXX というのはテスト期間を表すそうです。今はBeta版だそうです。